2019.04.14
12月27日(現地時間26日)に行われたシャーロット・ホーネッツ戦。ブルックリン・ネッツは2度の延長の末に134-132でホーネッツを下した。
この試合、ベンチスタートのスペンサー・ディンウィディーは41分29秒コートに立ち、ゲームハイの37得点11アシストというすばらしいパフォーマンスを見せて勝利に大きく貢献。
キャリア5シーズン目の今季、ディンウィディーはここまで36試合(うち先発は3試合)に出場。平均29.2分18.1得点2.5リバウンド5.3アシストを残しており、最優秀シックスマン賞の有力候補に挙がっている。
『ESPN Stats & Info』によると、1970-71シーズンに統計を開始してからというもの、ベンチスタートの選手が1試合で35得点10アシスト以上を挙げたのはディンウィディーが5人目になったという。
これまでにこの記録を達成したのはピート・マラビッチ(元ニューオーリンズ・ジャズほか)、ブライアン・ウィンタース(元ミルウォーキー・バックスほか)、ルー・ウィリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ジャマール・クロフォード(フェニックス・サンズ)のみ。
ウィリアムズとクロフォードは最優秀シックスマン賞に複数回輝いた実績を誇っているだけに、ディンウィディーにもその可能性は十分あると言っていいだろう。
もっとも、今季はシックスマンとして貴重な働きを見せている選手が多いため、キャリアハイと言っても過言ではない活躍を見せているディンウィディーでさえ、本命と呼ぶことはできないというのが現状だ。
ミネソタ・ティンバーウルブズのデリック・ローズは出場31試合のうち21試合でベンチスタートながらも、平均29.5分18.7得点2.8リバウンド4.7アシストをマーク。ロサンゼルス・クリッパーズのモントレズ・ハレルは34試合すべてにベンチから出場し、平均25.3分15.5得点6.7リバウンド1.6アシスト1.6ブロックという見事なパフォーマンスを見せており、今季の最優秀シックスマン賞争いはハイレベルな展開が予想されている。
とはいえ、ディンウィディーは最優秀シックスマン賞や、昨季最終候補に名を連ねた最優秀躍進選手賞(MIP)についてあまり意識していないという。ホーネッツ戦後、ディンウィディーは『NBA.com』へこう語っていた。
「このゲームでベストだったことは、僕らが勝利したことだと思う。アワードやスタッツに関する議論は、僕自身ではなくメディアやファンがたくさん話すことなんじゃないかな。正直なところ、僕の力でコントロールできることじゃないし、そこにフォーカスしてはいない。僕らはそのことについて、今季開幕時にチームとして話し合ったんだ。僕らがフォーカスし、必要としていることは、毎日向上して試合に勝利することができるようにトライすること。だからそれ以外で気にしているのは自分で自分のことをケアすることくらいなんだ」。
ネッツは現在、成長著しいキャリス・ルバートや中堅のアレン・クラブといった主力をケガで欠いているものの、直近10試合で9勝を挙げており、17勝19敗でイースタン・カンファレンス9位へと順位を上げて、プレーオフ出場圏内へと入ってきた。
チームとして着実に右肩上がりの成長曲線を描くネッツとディンウィディーは、アワードやスタッツを意識するのではなく、今後も目の前の試合に勝利すべく、ハードにプレーし続けるに違いない。
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