絶不調の中で22得点を挙げて勝利を演出したハーデン「俺の仕事は変わらない」
4月21日(現地時間20日)に行われたヒューストン・ロケッツ(2勝)とユタ・ジャズ(2敗)によるファーストラウンド第3戦。
ホームのビビント・スマート・ホーム・アリーナに会場を移したこの試合、ジャズのエース、ドノバン・ミッチェルが前半だけで21得点をたたき出す一方、ロケッツの大黒柱ジェームズ・ハーデンは最初に放った15本のショットをすべてミスするという珍しい展開となり、前半を終えてジャズが55-50と5点をリード。
後半に入ってもジャズがリードする中、ロケッツは徐々に点差を縮め、第3クォーター残り5分5秒にPJ・タッカーの長距離砲で65-65の同点に追いつく。その後ハーデンのフリースローで逆転に成功するも、ジャズがすぐさまリードを奪い返し、シーソーゲームの展開のままジャズ2点リードで最終クォーターへ。
するとロケッツは、ハーデンがクリント・カペラのダンク、ジェラルド・グリーンの2本連続3ポイントを演出して残り9分28秒でリードを奪うと、一度も逆転されることなく104-101でジャズに競り勝った。
ジャズに追い上げられる中、ハーデンは第4クォーターに14得点を記録したものの、この試合全体ではフィールドゴール20投中成功わずか3本(うち3ポイントは13投中2本)のみ。フリースロー16投中14本を決めて22得点を挙げたものの、ショットに関しては絶不調。だが4リバウンド10アシスト6スティールを記録して勝利に貢献。
「シュートを打ち続けること。アグレッシブな状態をキープすること」と切り出したハーデン。「(ショット成功数が)15の0であろうと、15の14であろうと、俺の仕事はコートに出てアタックモードでアグレッシブにプレーすること。何も変わることはない」と『ESPN』へ語り、自らのスタイルを貫いた。
だがこの日のロケッツはハーデンだけでなく、チーム全体でフィールドゴール成功率38.4パーセント、3ポイント成功率33.3パーセントに加え、フリースロー成功率も67.6パーセントとリングに嫌われ続けた。「俺たちはショットを決めることができなかった。それでも勝利することができた。これは俺たちに自信を与えてくれる」とハーデンが口にしたように、ロケッツはチーム全体で勝ち取ったことで、ますます自信を増すことだろう。
ロケッツはハーデンのほか、クリス・ポールが18得点4アシスト3スティール、タッカーが12得点10リバウンド、エリック・ゴードンが12得点5リバウンド、カペラが11得点14リバウンド2ブロック、オースティン・リバースが11得点、グリーンが9得点を奪取。
ポールはタッカーをはじめ、リバースやグリーンといったベンチ陣の活躍を絶賛。両チーム合計47回のファウルをコールされ、計72本のフリースロー試投数を記録した苦しいゲームを制したロケッツ。
「コート上にはいろんな感情と数多くの肉体的な衝動があった。これぞプレーオフバスケットボールというものさ」とハーデンが表現したように、第3戦は両チームによる意地のぶつかり合いとなった。
シリーズ3連勝でファーストラウンド突破に王手をかけたロケッツは、23日(同22日)に行われる第4戦でスウィープ決着を狙っている。