第3Qに集中砲火を浴びせたリラード、後半わずか1得点のウェストブルック
ポートランド・トレイルブレイザーズとオクラホマシティ・サンダーによるファーストラウンドは、リーグ有数のオールスターガードによるマッチアップが注目を集めている。
ブレイザーズにはデイミアン・リラード、サンダーにはラッセル・ウェストブルックという複数回のオールスター選出を誇る選手が在籍しており、それぞれのチームをけん引。
第3戦で、ウェストブルックがゲームハイの33得点11アシストを挙げてサンダーにシリーズ初勝利をもたらし、ブレイザーズの2勝1敗で第4戦を迎えた。
4月22日(現地時間21日)に行われた第4戦。サンダーはホームのチェサピーク・エナジー・アリーナで連勝し、2勝2敗のタイへ持ち込むべく臨んだのだが、後半にリラードとCJ・マッカラムに爆発を許し、最終スコア98-111で敗れてしまい、ブレイザーズが3勝1敗でシリーズ突破に王手をかけた。
「ゲームが進むにつれて、前半は過度にアグレッシブになる必要はないと感じていた」と試合後に明かしたリラードだったが、「第3クォーターで俺たちは飛ばしていく必要があると感じた」(リラード)ことで、4点リードで迎えた第3クォーターだけで15得点を挙げてブレイザーズのリードを広げる殊勲の働き。
⌚️ @Dame_Lillard (24 PTS, 4 3PM, 8 AST) helps the @trailblazers go up 3-1 in the series! #RipCity #NBAPlayoffs
Game 5: Tuesday (4/23), 10:30pm/et, TNT pic.twitter.com/UKMGV9PXFE
— NBA (@NBA) April 22, 2019
また、第4クォーターにはマッカラムが13得点を奪う活躍で主役に躍り出たことで、ブレイザーズはサンダーの追い上げを断ち切ってみせた。
この試合、5本の3ポイントを放り込んだマッカラムがチームトップの27得点に3アシスト2ブロック、リラードが24得点8アシストをマーク。さらにアル・ファルーク・アミヌが19得点9リバウンド、モーリス・ハークレスが15得点10リバウンド2スティール3ブロック、エネス・カンターが10リバウンド2スティール、ザック・コリンズが10得点4リバウンドで勝利に貢献。
リラードは前半終了間際まで、6本放ったショットをすべてミスしていたものの、前半に7アシストを挙げてチームメートたちへ得点を演出。残り1分14秒に初得点を挙げて、第3クォーターの爆発につなげた。ブレイザーズのテリー・ストッツHCはリラードについてこう評している。
「彼はゲームを操っている。我々が彼に異なる仕事を必要とした時、瞬時にそれを感じ取ることができるんだ。究極の競争者だね。彼は持ち得るすべてのものを(コートに)持ち込もうとするんだ」。
ゲームを操ったリラードに対し、この試合のウェストブルックは14得点9リバウンド7アシストを残すも、試合全体でフィールドゴール21投中成功わずか5本と絶不調。後半は7本のショットを放って成功はゼロで、わずか1得点と沈黙。
ウェストブルックは「時々、今夜のような成績に終わる日もある。時々、こういうことが起こってしまうんだ。だが勝利するためにはあまり良くないことだ」と自身のパフォーマンスを悔やんだ。
サンダーはポール・ジョージがゲームハイの32得点に10リバウンド6アシスト、デニス・シュルーダーが17得点、ジェレミー・グラントが11得点9リバウンド2スティールと続くも、後がなくなってしまった。
はたして、24日(同23日)にブレイザーズのホーム、モーダ・センターで行われる第5戦でシリーズは終わりを迎えるのか。『Stat Muse』によると、第4戦終了時点で、リラードとウェストブルックがコートにいた時間帯のスコアは356-307。ブレイザーズは49点差をつけて圧倒しているという。両者のパフォーマンスが、この試合の結果も大きく左右するに違いない。