試合序盤から好スタートを切ったシクサーズ
4月24日(現地時間23日)、フィラデルフィア・シクサーズ(3勝1敗)とブルックリン・ネッツ(1勝3敗)のプレーオフ1回戦第5戦が、シクサーズのホームであるウェルズ・ファーゴ・センターにて行われた。
シクサーズがセカンドラウンド進出に王手をかけて臨んだこの試合、序盤からネッツに怒とうの攻撃を仕掛ける。ジョエル・エンビードがティップインから初得点を挙げると、ジャンパー、ダンクで連続得点を記録。チームは早くも勢いに乗ると、ジミー・バトラーのダンク、ベン・シモンズの見事なアシスト、トバイアス・ハリスのジャンプシュートと主力が躍動し、第1クォーター残り3分4秒にシモンズがシュートを沈めて3-25とネッツを圧倒した。
15-32で突入した第2クォーター、完全にシクサーズに主導権を握られたネッツは、カリス・レヴァート、スペンサー・ディンウィディー、ディアンジェロ・ラッセルなどが果敢にアタックを続けるも、シクサーズの勢いは止まらず。31-60と点差を29点に広げ、ハーフタイムへ入った。
迎えた後半、点差を詰め寄りたいネッツだったが、第3クォーター開始からシュートが決まらず。また、ターンオーバーからシクサーズに得点を許すなど、64-95で最終クォーターに突入した。
第4クォーター、シクサーズはそのままリードをキープし、ネッツは残り9分22秒のタイムアウトで主力選手を下げて白旗。最終スコアを100-122とし、シクサーズがホームで第5戦を勝利した。
ファーストラウンドを制したシクサーズは、ハリスが12得点8リバウンド4アシスト、バトラーが9得点5リバウンド5アシスト3スティール、シモンズが13得点5リバウンド6アシスト、JJ・レディックが11得点を記録。そして23得点13リバウンドとダブルダブルの活躍を見せたエンビードは、試合終了後に以下のようにコメントを残した。
「ホームへ戻り、諦めることなく、皆で試合に集中した結果だ。レギュラーシーズンと比べて、間違いなく僕たちは良くなっているよ。トレードでチームも補強し、次のラウンドは目が離せないものになると思う。そしてケガをしているひざを無理せず、しっかりとマネジメントをすればきっと大丈夫だ」
敗れたネッツはラヴァートが18得点4アシスト、ラッセルが8得点3アシスト、ロディアンス・クルークスが14得点7リバウンド、ロンデイ・ホリス・ジェファーソンが21得点をマーク。レギュラーシーズンよりチームをリードしてきたラッセルは、フィールドゴールが18.8パーセント(16本中3本成功)、3ポイントが16.7パーセント(6本1本成功)とシューティングに苦しんだ。
ネッツはファーストラウンド敗退を喫したが、今季4年ぶりにプレーオフ進出を果たしたのを機に、来季どのような成長を見せてくれるのか期待される。
シクサーズは、同日にオーランド・マジックとの第5戦に勝利したトロント・ラプターズとセカンドラウンドで対戦することになる。エンビードがインタビューで答えたように、こちらの対戦カードも注目を集める内容になるだろう。