2019.04.26
4月16日(現地時間15日)に、フィラデルフィア・シクサーズとブルックリン・ネッツのプレーオフ1回戦第2戦が、シクサーズのホーム、ウェルズ・ファーゴ・センターにて行われた。
試合は第1クォーターからシクサーズのベン・シモンズが積極的にインサイドへアタックをし続けてチームをけん引すると、対するネッツのディアンジェロ・ラッセルは同クォーター残り5分31秒に、シモンズからファウルを受けながらスリーポイントシュートを沈め、4点プレーを成立。こうして前半は両者一進一退の攻防が続き、65-64とシクサーズが1点リードしてハーフタイムとなる。
しかし後半になると、シクサーズはネッツに猛攻を仕掛けていく。チームの主軸であるジョエル・エンビードが、トランジションからシモンズのアシストを受けてバスケットカウントを決めると、さらに次のポゼッションでもシモンズのゴール下からのパスを受けてダンクを沈め、シクサーズは主導権を握る。また同クォーター残り10分18秒から10分2秒の間に、トバイアス・ハリスがフリースローを獲得し、連続で5本を確実に沈めた。
ここから勢いに乗ったシクサーズはここから好パフォーマンスを見せ、フィールドゴール25本中18本、3ポイントは6本中4本を成功し、フリースローは11本すべてを沈め、同クォーターのみでNBAプレーオフにおけるタイ記録となる、51得点を叩き出した。さらに強固なディフェンスによってネッツをこのクォーターで23得点に抑えた。
第3クォーター終了の時点で116-87と大量のリードを広げて迎えた第4クォーターでは、試合時間残り10分5秒、121-90と31点差をつけた時点で、シクサーズはシモンズやジミー・バトラーといった主力選手たちを下げ、ネッツも若きエースであるラッセルを下げて白旗を振った。
その後もシクサーズはリードを安定して保ち続けて、最終的に145-123でネッツに勝利した。
シクサーズはこの日スターターが躍動。第1戦でわずか4得点に終わったハリスは19得点、JJ・レディックが17得点、バトラーは7得点に終わったが7アシストでチームを支えた。そしてこの日、エンビードは23得点10リバウンドのダブルダブル、シモンズは18得点10リバウンド12アシストとトリプルダブルを達成した。
第1戦は思うようにプレイができずに苦しんだが、この試合で素晴らしいプレイを見せ、球団史上、ウィルト・チェンバレンとチャールズ・バークレーに次いでプレーオフでトリプルダブルを達成したシモンズは、以下のようにコメントを残した。
「今夜はそれぞれの役割に集中するようにした。僕としてはリムへアタックをし、そして仲間を見つけるように努めたよ。自分たちのできることはしっかりと把握している。だからこそ、次戦以降も僕らはしっかりと戦えるはずだ」
対するネッツは第1戦こそはアウェイでありながら初戦を制したが、この日は22点差をつけられて大敗を喫した。スペンサー・ディンウィディーが19得点、ホリス・ジェファーソンが15得点、シャバズ・ネイピアが13得点とベンチメンバーが援護を見せるも、ラッセルが16得点以外、他のスターターは1ケタ得点に終わった。また後半開始からシクサーズの攻撃に適応出来ず、ディフェンスを機能させることができなかった。
ネッツのヘッドコーチである、ケニー・アトキンソンは試合前に、「シクサーズがこの第2戦を、本気で取り戻そうとするのは予期している。彼らはとても素晴らしいし、タレントに溢れたチーム。我々がどのようにして戦うかだ」と意気込んでいたが、ネッツにとって悔しい敗戦となった。
両チームによる第3戦は、19日(同18日)、ネッツのホームであるバークレイズ・センターにて行われる。
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