初戦惜敗後、速やかなアジャストに成功したラプターズが第2戦から4連勝
4月24日(現地時間23日)。トロント・ラプターズ(3勝1敗)はホームのスコシアバンク・アリーナでオーランド・マジック(1勝3敗)を迎えてファーストラウンド第5戦を行った。
「カイル(・ラウリー)は今夜、最高のプレーを見せていた。彼がすばらしい第1クォーターを演出してくれたんだ。僕らは彼のエナジーに触発されたのさ」と試合後にエースのカワイ・レナードが振り返ったように、この日ラウリーは試合開始から大暴れ。
ラウリーはラプターズ最初の9得点を1人でたたき出すなど最初の12分間だけで12得点。一方のマジックは最初に放ったフィールドゴール11本のうち10本をミス。7本放った3ポイントはすべてリングに嫌われてしまい、第1クォーター終了時点でラプターズが35-19と大量リード。
その後もラプターズはレナードやパスカル・シアカムらが効果的に加点していき、第3クォーター終了時点で99-70と一気にまくしたて、最終スコア115-96で快勝。4勝1敗でマジックを下し、4年連続のカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
Kawhi (27 PTS) and Pascal (24 PTS) combine for 51 to lead the @Raptors to a Game 5 victory! #WeTheNorth #NBAPlayoffs pic.twitter.com/QneCQWvWRw
— NBA (@NBA) April 24, 2019
勝利したラプターズでは、レナードがゲームハイの27得点に7リバウンド、シアカムが24得点6リバウンド4アシスト、ラウリーが14得点4リバウンド9アシスト、マルク・ガソルが9得点9リバウンド。ベンチからはノーマン・パウエルが11得点、サージ・イバカが10得点、フレッド・バンブリートがゲームハイの10アシストをマーク。
シリーズ初戦でDJ・オーガスティンの決勝3ポイントを浴びて惜敗したラプターズだったが、翌第2戦から立て直して4連勝。一気に流れを変えてシリーズを制した。ラウリーは言う。
「僕らは(相手チームのことを)理解し、第1戦からいいアジャストができた。僕らは少しソフトだったことをすぐさま把握し、やろうとしていたこと、互いにどうやって助け合っていくか、どんなプレーが求められているかを理解したんだ。すばやく対応できたことが奏功したと思う。今後もこの調子をキープしていかなきゃね」。
「勝利するために十分なプレーができなかった」とマジックの指揮官が言及
敗れたマジックでは、オーガスティンの15得点を筆頭に計5選手が2ケタ得点を挙げるも完敗。わずか6得点に終わった大黒柱のニコラ・ブーチェビッチは「今夜は特に、僕らは彼らと競い合うことができなかった。そのことに失望している」と悔しさをあらわにした。
初戦の勝利から4連敗という結果となったこのシリーズについて、スティーブ・クリフォードHC(マジック)は「第2戦以降、彼らのディフェンスに対して、我々は自分たちが必要とするボールハンドリングを遂行することがまったくできなかった。私としては、これが最も大きな敗因になったと見ている」と振り返った。だが、プレーオフ経験の少ない選手たちの戦いぶりについては「我々は決して相手を恐れたりはしていなかった。(勝利するために必要とされる)十分なプレーができなかったということ」と言い残した。
ラプターズがカンファレンス・セミファイナルで戦うのは、ブルックリン・ネッツを4勝1敗で下したフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。ラプターズのニック・ナースHCは「きっとすばらしいシリーズになるだろうね。彼らは(ジョエル・)エンビードという男を筆頭に、とんでもないサイズを持ったチームだから。全体的に見ても、あのチームは大きな選手がそろっている」とコメント。
213センチのエンビードだけでなく、シクサーズにはポイントガードに208センチの長身を誇るベン・シモンズもおり、大きな選手がそろっている。ラプターズがシクサーズ相手にどのような戦いを見せるのか、今から楽しみでならない。