アデトクンボは「昨年の借りがあるからハードにプレーする」と宣戦布告
4月24日(現地時間23日)に4試合が行われたNBA。イースタン・カンファレンスではファーストラウントが幕を閉じ、カンファレンス・セミファイナルの対戦カードが決まった。リーグトップの60勝22敗を挙げたミルウォーキー・バックスは、昨年のプレーオフ1回戦で最終戦の末に敗れたボストン・セルティックスと激突。もう1つはトロント・ラプターズ対フィラデルフィア・セブンティシクサーズという組み合わせに。
バックスの大黒柱であり、今季のMVP有力候補に挙がるヤニス・アデトクンボに対して、セルティックスの知将ブラッド・スティーブンズHCは24日(同23日)、現地メディア『The Athletic』でセルティックスの番記者を務めるジェイ・キングへこんな言葉を口にしていた。
「世界のベストプレーヤーは、たぶんこの1年間で誰よりも躍進を遂げた。彼は働き者だからね。数多くの無形のものを手にして成長している。すでに彼はMVPなんだ。そう、つまり彼はきわめて優秀な選手なのさ」。
両チームによるレギュラーシーズンの戦績は、バックスの2勝1敗。2勝のうち1勝は13点差で手にしたのだが、もう1勝はわずか1点差という接戦。セルティックスは開幕からの連勝を7でストップされたチームなだけに、バックスがシード順どおりに順当勝ちできるとは思っていないはずだ。
デトロイト・ピストンズとの第4戦終了後、会場でインタビューを受けたアデトクンボは「僕らは彼らに昨年の借りがあるのは明らか。セルティックスとのシリーズでもハードにプレーしていくよ」と早くもリベンジに燃えている。
マーカス・スマートというエネルギッシュなディフェンダーをケガのため欠いているセルティックスだが、今年のロースターには昨年のプレーオフをケガのため全休していたカイリー・アービングとゴードン・ヘイワードがいるため、チームにとっては頼もしいかぎり。
一方のバックスでは、エリック・ブレッドソーが昨年よりもチームにフィットしており、ベンチにはニコラ・ミロティッチやジョージ・ヒルといった中堅選手が加わり、戦力は大幅にアップした。
昨年のファーストラウンド初戦では、早速延長にまでもつれ込む熱戦を繰り広げた両チームだけに、今年のイースト準決勝も、昨年の1回戦のように最終戦までもつれるほどの大激戦になる可能性が十分あるだろう。