セルティックスが誇る強じんなディフェンダー、マーカス・スマートが第4戦で復帰か?

リーグ有数のディフェンダーという評価を得ているスマート[写真]=Getty Images

「彼はこのチームの中で重要なパートを占めている」とカイリーも復帰に期待

 ミルウォーキー・バックスとボストン・セルティックスによるイースタン・カンファレンス・セミファイナルは、3戦を終えてバックスが2勝1敗とリード。シリーズ第4戦は、5月7日(現地時間6日)にセルティックスのホーム、TDガーデンで行われることとなる。

 そんな中、シリーズを2勝2敗のタイへ持ち込みたいセルティックスに朗報が届いた。4月8日(同7日)のオーランド・マジック戦で、左側の腹斜筋を部分的に剥離して戦線離脱していたマーカス・スマートが第4戦で復帰するかもしれないという。

タフなディフェンスで高い評価を得ているスマート[写真]=Getty Images

 6日(同5日)の練習に参加したスマート自身も好感触を得ており、第4戦に出場したいと考えているという。スマートはチーム練習後、『ESPN』へ現状についてこう明かしている。

「今日はいい感触を得ることができた。いい日だったよ。チームの練習に参加することができたしね。(負傷後)まだ1日しか練習できていないけど、着実に復帰が近づいていると感じてる」。

 193センチ99キロのスマートは、肉体派として知られる熱血漢。セルティックスのフロントコートにおけるディフェンスの要がアル・ホーフォードならば、バックコートにおけるベストディフェンダーはこのスマートと言っていい。

 持ち前のパワーと闘争心、そして機敏なフットワークを駆使して実質パワーフォワードまでガードするスマートだが、キャリア5年目の今季はオフェンス面でも成長を見せた。平均得点こそ8.9と、2ケタを割ったものの、フィールドゴール成功率(42.2パーセント)、3ポイント成功率(36.4パーセント)で自己ベストを記録。

今季は3ポイントの成功数(平均1.6本)と成功率(36.4%)で自己最高の成績を残した[写真]=Getty Images

 チーム練習ではコンタクトありのメニューもこなしており、「3対3の時もいい反応ができた。テイクチャージもできたしね」とスマートは言う。セルティックスにとって、この男がコートへ戻ってくることができれば非常に心強いはずだ。

 バックスとのシリーズでチームトップの平均21.3得点7.0アシストを記録するカイリー・アービングも、スマートが復帰できれば「最高さ」と即答。そして「彼はこのチームにとって、重要なパートを占めている。彼がいることで、ゲームをとおして様々なプレッシャーを軽くしてくれるし、僕の仕事もすごく楽になる」と期待を寄せている。

 ブラッド・スティーブンズHCによると、第4戦でスマートが復帰できるかどうかは「トレーニングスタッフとスマートの状態しだい」だという。

 はたして、ディフェンス面でゲームに大きなインパクトを与えるスマートは第4戦から復帰できるのか。この男の復帰が、シリーズの流れを変えるかもしれないだけに、注目したいところだ。

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