ナゲッツのヨキッチは第3戦に続いてトリプルダブル
5月6日(現地時間5日)、ポートランド・トレイルブレイザーズ(2勝1敗)対デンバー・ナゲッツ(1勝2敗)によるプレーオフのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦が、ブレイザーズのホームであるモーダ・センターにて行われた。
試合は前半、序盤にナゲッツのジャマール・マレーがボード裏からシュートを沈めるというサーカスショットで会場を沸かせたが、歴史的な第3戦で大活躍したブレイザーズのCJ・マッカラムがアウトサイドシュートを成功した。ナゲッツはポール・ミルサップとニコラ・ヨキッチの巧みなスキルとポストプレーでけん制し、ブレイザーズはモリース・ハークレスやエネス・カンターがゴール下で存在感を発揮。第1クォーターは互角の戦いを見せた。
第2クォーターはブレイザーズのロドニー・フッドの柔らかなタッチのシュート、ナゲッツのウィル・バートンのフローターシュートなど、両チームがオフェンスで駆け引き。ブレイザーズはセス・カリーが連続してシュートを沈め、前半は57-63と6点のリードを得てハーフタイムを迎えた。
ナゲッツは後半立ちあがりからミルサップのレイアップ、マレーの3ポイントシュート、ギャリー・ハリスのドライブもあって勢いに乗り、逆転に成功。最終クォーターは7点ビハインドのブレイザーズがマッカラムやデイミアン・リラードを中心にアグレッシブに攻撃を続け、終盤にリラードのフリースローで1点差まで詰め寄った。
しかし、ナゲッツは直後にバートンが3ポイントを決めて突き放し、リラードの得点で迫る相手に対してバートンの連続3ポイントで差を拡大。試合終了残り52.3秒に3点差となったものの、相手のフリースローミスもあり、116-112で逃げ切った。
敵地で勝利を手にしたナゲッツ(2勝2敗)は、ミルサップが21得点10リバウンド、ハリスが14得点、バートンが11得点、マレーが34得点5リバウンド4アシスト、ヨキッチが21得点12リバウンド11アシストのトリプルダブルを記録。11本のフリースローをすべて沈め、34得点をマークしたマレーは、試合終了後のインタビューで以下のようにコメントした。
「フリースローが大好き。チームメートが信じてくれたんだ。前の試合からは、メンタルの回復に努めたんだ。この戦いはメンタルが大切だった。ミルサップは我々のMVP。ヨキッチもトリプルダブルと素晴らしい。第5戦に向けて、ホームで楽しいゲームになると思う」
敗れたブレイザーズ(2勝2敗)は、アル・ファルーク・アミヌが19得点8リバウンド、カンターが5得点10リバウンド、カリーが16得点、マッカラムが29得点、リラードが28得点を記録した。
両チームによる第5戦は、5月8日(同7日)にナゲッツのホームであるペプシ・センターにて行われる。