2019.07.26
キャリア15シーズン目となった今季、ワシントン・ウィザーズへと移籍したドワイト・ハワードは、背中のケガに悩まされたこともあり、わずか9試合の出場で平均12.8得点9.2リバウンドと不完全燃焼に終わった。
ルーキーシーズンから記録し続けてきた得点とリバウンドの平均ダブルダブルも途切れ、今季の個人成績は軒並み自己ワーストに。かつてリーグ最強のビッグマンと評されたハワードも、33歳となって成績が下降している。
そんな中、今季かぎりで現役を引退したドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒート)が、歴代シューティングガードの中で自身よりも上を行く選手に、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)の名を挙げたことに対して、ハワードが自身の見解を述べていたので紹介したい。
5月3日(現地時間2日)に『Lakers Nation』へ掲載された記事の中で、“The No Chill Podcast”に出演したハワードはジョーダンとコービーについてこう比較していた。
「ジョーダンよりも、コービーのほうがいい選手だと俺は思ってる。ジョーダンはすべてのことをやり遂げた。でもコービーはそれらをさらにうまくこなしたからだ」。
ハワードがルーキーだった2004-05シーズン。コービーはハワードの上から強烈なワンハンドダンクをたたき込み、強烈なインパクトを与えたことを覚えている方もいるだろう。
そこからハワードは大黒柱としてマジックをプレーオフの常連チームへと押し上げ、09年のプレーオフではイースタン・カンファレンスを制し、コービー率いるレイカーズとのNBAファイナルへと駒を進めた。
シリーズ第3戦で21得点14リバウンド2ブロックを挙げたハワードは、NBAファイナルにおけるフランチャイズ史上初勝利をもたらしたものの、1勝4敗でレイカーズに敗退。
その一方で、コービーはシリーズベストの平均32.4得点に5.6リバウンド7.4アシスト1.4スティール1.4ブロックをたたき出し、自身4度目の優勝、そして自身初のファイナルMVPに輝いた。
12-13シーズンに、コービーとハワードは1シーズンだけレイカーズでチームメートになったものの、13年夏にハワードがヒューストン・ロケッツへ移籍したため、当時リーグ最高級のビッグマンとスコアラーによるダイナミックデュオは解散。
それでも、ハワードは敵として戦い、チームメートとしても時間を共にしたコービーの偉大さを間近で実感したのだろう。ハワードの言葉はあくまで一個人の見解にすぎないものの、ハワードと同じ考えを持つ選手はいるのかもしれない。
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