2019.06.02
5月26日(現地時間25日)、トロント・ラプターズはミルウォーキー・バックスを破り、フランチャイズ史上初となるファイナル進出が決定。アウェイでの2連敗から怒とうの4連勝を果たし、チーム一丸となってカンファレンス・ファイナルに挑んだ中で、エースとしてチームをけん引するカワイ・レナードの存在感は非常に大きなものであったことだろう。
今季のポストシーズンではここまで18試合に出場し、平均38.7分の中で31.2得点8.8リバウンド3.8アシスト1.6スティールをマーク。フィールドゴール成功率は50.7パーセント、3ポイントシュート成功率は38.8パーセント、フリースロー成功率は87.5パーセントを記録し、エリートスタッツを残している。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの第7戦では劇的なブザービーターを沈め、クラッチタイムで勝負強さを示すなど、新たな次元へ到達しつつあるレナード。そんな彼のルーキーシーズンからここまでの成長ぶりを高く評価している人物がいる。ロサンゼルス・レイカーズで20年活躍し続けたコービー・ブライアントだ。
『YAHOO! SPORTS』によると、コービーは「レナードの選手としての成長ぶりは素晴らしい……驚くべきことだよ」と褒め称え、オーランド・マジックとのシリーズで見せたプレーを評価。それはレナードがアーロン・ゴードンを相手に左ベースラインからフェイダウェイを沈め、試合時間残り1分以内の場面でラプターズにリードを与えた場面だ。
コービーはこの一連のプレーから「面白いことがある。それはレナードがこのリーグにやってきて1年目、ステイプルズ・センターで私たちがサンアントニオ・スパーズと対戦したときのこと。私は会場でアップをしていて、まだ若かった彼のシューティングを観察していたんだ。彼は当時まだシュートをうまく打つことができていなかったよ」と、コメント。しかしレナードが練習に打ち込み続けてシューティングを改善し、今ではスムーズに自然なシュートを放てるようになった姿を見て、彼のたゆまない努力に感銘を受けたという。
学生時代から己のあらゆる弱点を克服するために早朝のトレーニングを継続し、ヘッドコーチやチームメートからそのストイックな姿勢を高く評価されてきたコービー。だからこそ、レナードが練習を続けて成長していくその姿に、心を打たれたのかもしれない。
スパーズ所属時の2014年、レブロン・ジェームズ(現レイカーズ)率いるマイアミ・ヒートの3連覇を阻止し、ファイナルを制すとともにMVPに輝いたレナード。そして今回は5年ぶりにファイナルの舞台に立ち、3連覇を目指すゴールデンステイト・ウォリアーズと激突する。キャリアベストといっても過言ではない今季のレナードが、果たしてどのような活躍を見せてくれるのか。非常に期待が高まることだろう。
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