「できるだけトライした。22本じゃなく、30本ショットを放つべきだった」
ミルウォーキー・バックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦。ボストン・セルティックスのエース、カイリー・アービングは29得点を挙げたものの、フィールドゴール22投中成功わずか8本(成功率36.4パーセント)、3ポイントは8投中成功わずか2本(成功率25.0パーセント)に終わっていた。
試合終了後の会見で「もう22の8に終わる日を見せることはないだろうね」と言い放ったカイリーだったが、5月7日(現地時間6日)に行われたシリーズ第4戦ではフィールドゴール22投中成功7本(成功率31.8パーセント)、3ポイントも7本放って成功わずか1本(成功率14.3パーセント)とショットがことごとく空を切ってしまった。
チームトップの23得点に10アシストを挙げたものの、チームは101-113で敗れてしまい、1勝3敗と崖っぷちに立たされた。カイリーはシリーズ初戦でゲームハイの26得点を挙げてセルティックスを勝利へと導くも、第2戦からの3試合でフィールドゴール62投中成功したショットは19本のみ。成功率30.6パーセントと不振に陥っている。
第4戦終了後の会見で、シューティングについて聞かれたカイリーは、「そんなの誰が気にするんだい? 僕はバスケットボールプレーヤーなんだ。しっかりと準備していくさ。僕は自分自身へものすごく高い期待を持ってる。僕はできるだけトライしたんだ。僕からすれば、今日は22本のショットを放ったんだっけ? 30本放つべきだった」と強気で切り返した。
両チーム最多となる約44分コートに立ったカイリー。今季終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることがほぼ確実なため、第5戦に敗れてしまえば、カイリーにとってこの試合がセルティックスのユニフォームでプレーする最後のホームゲームになる可能性も否定できない。
第4戦終了間際、多くのファンが出口へと向かう中、1人のファンが大声で「(他チームへ)行かないで!」と叫んだ。はたして、第5戦がセルティックスの一員としてプレーするラストゲームになってしまうのか。
クリーブランド・キャバリアーズに所属していた一昨季までのプレーオフ。カイリーはゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナルで追い込まれた際には、2016、17年と2年連続で40得点以上をたたき出し、勝利を呼び込んできた。
バックスとのシリーズ第5戦でも、強烈なインパクトを残してくれると期待したいところだ。