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5月7日(現地時間6日)、ミルウォーキー・バックス(2勝1敗)とボストン・セルティックス(1勝2敗)によるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦が、セルティックスのホーム、TDガーデンで行われた。
シリーズを2勝2敗のタイに戻したいセルティックスにとって、左側の腹斜筋を痛めて戦線離脱していたチームの“ハート&ソウル”、マーカス・スマートが復帰したことは好材料となるはずだった。
ところが、バックスが誇る規格外の万能戦士ヤニス・アデトクンボがコート内を縦横無尽に駆け回って大車輪の活躍。アデトクンボにこのシリーズ最多となる39得点16リバウンドに4アシストを許してしまい、セルティックスは最終スコア101-113で敗戦。1勝3敗で後がなくなってしまう。
第4クォーター序盤。セルティックスはアル・ホーフォードとジェイソン・テイタムの活躍で、残り7分25秒に86-91と5点差の射程圏内まで追い上げる。するとバックスはタイムアウト明けにアデトクンボからブルック・ロペスへとボールが渡り、3ポイントを沈めると、アデトクンボの3ポイントプレーも続いてリードを2ケタに広げる。
その後カイリー・アービングが3ポイントプレーで応戦するも、ジョージ・ヒルのショットとアデトクンボのダンクで再び2ケタリードを手にしたバックスがそのまま押し切ってみせた。
バックスではアデトクンボのほか、このシリーズ好調なヒルが15得点に4リバウンド5アシスト、クリス・ミドルトンが13得点7アシスト、エリック・ブレッドソーが13得点2ブロック、パット・カナトンが9得点10リバウンドをマーク。
この日、3ポイントこそ37投中8本成功(成功率21.6パーセント)に終わったものの、ペイント内における得点で66-44とセルティックスを圧倒。ファストブレイクによる得点でも22-13と上回った。
バックスのマイク・ブーデンホルザーHCは「ヤニスがこのチームにおいて、攻防両面でこなしていることを的確な言葉で表現するのは難しい。彼はスペシャルな選手であり、とてもハングリーなんだ。彼はまだ物足りないと感じてるんだ」とアデトクンボを絶賛。
また、この日ベンチスタートの選手による得点で32-7と圧倒したバックスのリザーブ陣について、セルティックスのブラッド・スティーブンズHCは「彼らは脅威だった。ベンチからコートに出て、流れを悪くさせることがなかった。カナトンはすばらしいプレーをしていたし、ヒルについても申し分ないプレーを見せていた」と言及。
敗れたセルティックスでは、カイリーが23得点6リバウンド10アシスト2スティール、ホーフォードが20得点6リバウンド5アシスト、マーカス・モリスが18得点14リバウンド、テイタムが17得点10リバウンド2ブロック、ジェイレン・ブラウンが16得点7リバウンドと先発全員が2ケタ得点。だがベンチから登場した5選手は計7得点と不発。復帰したスマートは3得点2アシスト1スティールに終わった。
セルティックスがカンファレンス・ファイナルへと勝ち進むためには、9日(同8日)に行われるシリーズ第5戦から3連勝しなければならない。「不屈の精神、メンタル・タフネスが求められる。でも私はそのチャレンジを楽しみにしているよ」とスティーブンズHCは語ったが、セルティックスが厳しい状況に立たされたことは間違いない。
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