去就が注目されるジミー・バトラー「どこへ行こうとマックス契約を結べると思う」

今後の動向について口にしたバトラー[写真]=Getty Images

「ハードにプレーする限り、ファンはきっと愛してくれるだろう」とバトラー

 キャリア8年目となった2018-19シーズン。ジミー・バトラーは昨年11月中旬にミネソタ・ティンバーウルブズからフィラデルフィア・セブンティシクサーズへとトレードで移籍し、チャンピオンシップ獲得を目指した。

 シクサーズではジョエル・エンビードベン・シモンズといったヤングコアたちとプレーする中、勝負どころで決勝弾を沈めるなど貴重な働きを見せた。シクサーズ加入後、レギュラーシーズンでは平均33.2分18.2得点5.3リバウンド4.0アシスト1.8スティールをマーク。

タフなディフェンスにも定評があるバトラー[写真]=Getty Images

 プレーオフに入ると、トップスコアラーのエンビードが膝の痛みや体調不良に苦しむ中、平均35.1分19.4得点6.1リバウンド5.2アシスト1.4スティールと活躍。トロント・ラプターズとのカンファレンス・セミファイナルではチームトップの平均22.0得点5.6アシストに7.0リバウンド1.0スティールでシクサーズをけん引。

 3勝3敗で迎えた第7戦でも、バトラーは終盤に同点へと持ち込むレイアップを放り込んだ。しかし、カワイ・レナードの超絶ブザービーターが決まり、90-92で惜敗。「この負けはタフだ。まさかあんな形で負けるだなんてね」とバトラーは言い残した。

ラプターズとのシリーズでは、得点だけでなく、アシストでもシクサーズをけん引したバトラー[写真]=Getty Images

 今季終了後、プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることが確実視されるバトラー。シクサーズに残留する可能性もあるが、他チームへ移籍する可能性があることも否定できない。

 そんな中、バトラーは5月14日(現地時間13日)に地元メディア『Philly.com』へ掲載された記事の中で、こう語っていた。

「技術的な面で、うまくいけば俺はどこにいこうとマックス契約を結ぶことができると思ってる。4年契約だろうと5年契約だろうと、十分なお金を手にできるだろう。最初の契約よりも多くの契約を結べているけどね」。

 そして今夏の決断について、「ハードにプレーを続けている限り、ファンはきっと愛してくれるだろう。彼らと会って触れ合うのはすごく楽しいし、この組織にいる人たち、そして(チームの)皆のことを間違いなくすばらしいと思ってるよ」と語っており、バトラーの第1希望はシクサーズとの再契約かのようなコメントを残した。

 29歳のバトラーにとって、今夏に結ぶ契約はキャリア最後の高額契約になる可能性が高い。攻防両面に秀でた能力を持ち、激しい闘争心を武器にハードなプレーでチームをけん引する万能戦士の決断に注目だ。

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