サイズとスピード、ディフェンス力をもたらすシモンズ
5月16日(現地時間15日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの超大型ポイントガード、ベン・シモンズが自身のツイッターを更新。
今年の8月末から中国で行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)で、シモンズはオーストラリア代表としてプレーすることを明言した。
「僕はブーマー(オーストラリア代表の愛称)の一員となって参加することになった。楽しみにしててくれよ」と動画の中で語ったシモンズ。そして自身のWeibo(中国のSNS)のページへ、このようにコメントしている。
「中国の皆さん、こんにちは! 今シーズンも温かいサポートをありがとう。僕は中国で行われるW杯へ、自分の母国であるオーストラリアを代表して出場することを楽しみにしているよ。楽しみに待っててね」。
208センチ104キロと堂々たる体格でポイントガードをこなすシモンズは、16年夏にブラジルで行われたリオデジャネイロ・オリンピックに出場する可能性があったものの、NBAのルーキーシーズンに向けて準備すべく、参加を辞退していたため、今回のW杯は満を持しての出場となる。
オーストラリア代表の指揮官を務めるアンドレイ・レマニスは昨年12月、「ベンはブーマーズでプレーしたがっている。だがW杯の時期というのは、NBAでは次のシーズンに向けた重要な時期なんだ」と『ESPN』へ口にしていたものの、サイズとスピード、さらにはディフェンス力をもたらすことができるシモンズの参加は興味深いところ。
NBAチームでローテーション入りしている選手を多数抱えるオーストラリア
FIBAランク11位のオーストラリア代表は、グループHでカナダ(同23位)、セネガル(同37位)、リトアニア(同6位)と総当たりで戦うこととなる。
シモンズのほかオーストラリア代表候補にはジョー・イングルズとダンテ・エクサム(共にユタ・ジャズ)、パティ・ミルズ(サンアントニオ・スパーズ)、アンドリュー・ボーガット(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、アーロン・ベインズ(ボストン・セルティックス)、マシュー・デラベドーバ(クリーブランド・キャバリアーズ)、ソン・メイカー(デトロイト・ピストンズ)といった現役NBA選手が多数いる。決してエース級ではないものの、それぞれの所属チームにおいて不可欠な存在として活躍していると言っていいだろう。
W杯の公式サイトには各国の代表候補に入る選手たちのコメントが掲載されており、ミルズは「グリーン&ゴールドのユニフォームを身にまとい、キャンプで皆と合流することにワクワクしている。僕らがやるべきことに再びフォーカスして、歴史を作り上げたいね」と意気込んている。
また、イングルズは「僕らは世界のベストチームに対して競い合うことができると理解している」とコメントしており、オーストラリア代表は本戦へNBA選手を多数送り込み、優勝を目指してベストを尽くすに違いない。