王者が誇るディフェンダーとして君臨するグリーン「史上ベストディフェンダーは俺だ」

ブレイザーズとのウエスト決勝でも絶大な存在感を見せているグリーン[写真]=Getty Images

「俺は心底信じてる」と語ったグリーンはウォリアーズの2連勝に大きく貢献

 5月17日(現地時間16日)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦。

 3連覇を目指す王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは前半に15点ビハインドを背負うも、後半にブレイザーズをフィールドゴール成功率38.5パーセントのわずか46得点に抑え込み、114-111で接戦を制してシリーズ2連勝を飾った。

 同点で迎えた第4クォーター中盤、ブレイザーズが8点をリードするも、ドレイモンド・グリーンはまったく動じなかったようだ。

「俺たちは以前もこういった状況にいた。俺たちはすべてを見てきたんだ。4分過ぎて8点差をつけられようが関係ないね。プレーし続けるだけさ。なぜかって? 俺たちは8点差くらい挽回できると分かってるからさ」。

 この試合でグリーンはファウルトラブルに苦しんだ中、16得点10リバウンド7アシスト5ブロックを残してウォリアーズの勝利に貢献。プレーオフでは自身最長となる7試合連続の10リバウンド以上に加え、プレーオフキャリア6度目となる1試合5ブロック以上をマーク。

 残り約12秒にはステフィン・カリーとの絶妙な連係から決勝点となるレイアップを放り込み、グリーンは攻防両面で多大なインパクトを残してみせた。

 すると18日(同17日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、「NBA史上ベストディフェンダーは誰かって? それは俺だ」とグリーンが名言。そして「俺はそう信じてる。心底信じてるんだ」と自信満々に言い放った。

プライドを持ってディフェンスに取り組むグリーン[写真]=Getty Images

 2017年に最優秀ディフェンシブプレーヤー賞を獲得したグリーンは、201センチ104キロという筋骨隆々の肉体を誇り、NBAのビッグマンたちに当たり負けしないフィジカルの強さを持つ。

 さらに、ペリメーターの選手や小柄な選手をガードできる万能性を誇り、ヘルプディフェンダーとしても優秀。相手チームのオフェンスをことごとく防いできたグリーンは、ウォリアーズが直近4シーズンで3度の優勝を果たした過程で重要な役割を担ってきた。

 キャリア7シーズン目の29歳に“NBA史上ベストディフェンダー”という称号を与えるには時期尚早ではあるものの、今年のプレーオフでウォリアーズが3連覇を成し遂げることができれば、その称号にまた一歩近づくことになりそうだ。

グリーン(左)はリラード(右)やマッカラムといったスコアラーにも脅威を与えている[写真]=Getty Images

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