2019.05.20
5月5日(現地時間4日)に行われたヒューストン・ロケッツとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズ不動の先発パワーフォワード、ドレイモンド・グリーンが今プレーオフ2度目のトリプルダブル(19得点11リバウンド10アシスト)を挙げるも、ウォリアーズはシリーズ初黒星を喫した。
これまで、ウォリアーズはグリーンがトリプルダブルを達成したレギュラーシーズンとプレーオフにおける計27試合で無敗を記録していた。だがロケッツとの第3戦に121-126で敗れたことで、この不敗神話が崩壊。
もっとも、グリーン自身はシリーズをとおして好調をキープ。3戦を終えて平均16.0得点10.7リバウンド8.7アシストに1.0スティール1.0ブロックを残しており、フィールドゴール成功率は65.5パーセント、フリースロー成功率81.8パーセントも見事な成績と言っていい。
このシリーズではアンドリュー・ボーガットの代わりにアンドレ・イグダーラを先発起用しているため、グリーンはセンターのポジションでプレーする時間が長くなっているのだが、本人は特に負担にはなっていないようだ。
現地メディア『The Athletic』のアンソニー・スレイター記者へ語ったところによると「いや、別に問題ないね。現代にはシャック(シャキール・オニール/元ロサンゼルス・レイカーズほか)はいないから。ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)やニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)と対戦しているわけでもないしね。激しくぶつかってくるような選手はいない。このシリーズにシャックがいないことがありがたいことさ」と、グリーンは問題視していない。
なお、この日はステフィン・カリーが17得点を挙げたものの、「もっとショットを決めなければいけなかった」と本人も認めたように、フィールドゴール23投中成功わずか7本、3ポイントを9投中7本ミスする不振。シリーズ3戦をとおしてもフィールドゴール成功率35.3パーセント、3ポイント成功率25.0パーセントとスランプに陥っている。
シリーズを迎える時点で右足首を痛めており、第2戦では左手中指を脱臼。骨折した箇所がなかったため、外れた関節を元の位置に戻してテープで固定し、プレーを続行しているため、カリーのコンディションは決して万全ではない。
だが、ウォリアーズのスティーブ・カーHCはカリーについて「彼は本当に競争心が激しい選手なんだ。集中できているし、(自身のプレーに)少しばかり怒っている。それに集中力を高めていたし、何度もバトルを繰り広げていた。だから我々は次の試合に期待している」と口にしていることから、7日(同6日)に行われる第4戦ではカリーが試合序盤から大爆発を見せるかもしれない。
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