「僕は楽しみながら、ベストな選手になれるようにプレーしている」とレナード
5月30日(現地時間29日)、「NBAファイナル2019」開幕を前日に控え、ゴールデンステイト・ウォリアーズとトロント・ラプターズのヘッドコーチ(HC)や選手たちが会見の場に登場した。
ラプターズをフランチャイズ史上初のファイナルへと導いたレナードは、昨季まで所属していたサンアントニオ・スパーズで、2013、14年(相手はいずれもマイアミ・ヒート)と2年連続でファイナルを経験。14年には初優勝を勝ち取り、ファイナルMVPにも選ばれた。
当時について聞かれたレナードは「ゲームに出てプレーしたかったけどちょっと不安だった。最初のファイナルの時は21歳で、キャリア2年目だったんだけど、自分に期待されていることが何なのか、正直分かっていなかったんだ。でも2度目のファイナルでは(ロースターもほとんど)同じチームだったし、自分の役割を十二分に理解していたよ」とコメント。
自身3度目のファイナルについても「同じバスケットボールの試合ということに変わりはない。5対5、2つのリングがあるということ。だからコートに出て、ハードにプレーするだけさ」とレナード。
今年のプレーオフで、レナードは平均31.2得点8.8リバウンド3.8アシスト1.6スティールというすばらしいパフォーマンスを見せており、多くのコーチや選手たちがリーグの中でもベストプレーヤーの1人と評していると言っていい。
といっても、レナードはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のように世界的な知名度は決して高くはない。
そのことについて悩まされたことがあるかと聞かれたレナードは、「いや、僕はそういった理由でプレーしていないから。僕は楽しみながら、できるかぎりベストな選手になれるようにプレーしているんだ。僕はこれまでのキャリアで成し遂げてきたことをうれしく思っているし、今後も続けていきたいと思ってる。僕は決して有名になるために、彼らよりも名声を得るためにプレーしているわけじゃないんだ。僕はコートで楽しみながら、バスケットボールをプレーしている」と自身の見解を述べた。
ウォリアーズとのファイナルでは、クレイ・トンプソンやアンドレ・イグダーラ、ドレイモンド・グリーンといったリーグ有数のディフェンス巧者がレナードの前に立ちふさがることだろう。
レナードは彼らとのマッチアップを前に「これまでに経験してきたことをふまえて、すごくスマートにプレーしていかなきゃいけないと思ってる。あとはオフェンスとディフェンスのスキームを見て、彼らがこれまでどのようにしてガードしてきたかを映像でチェックして備えるよ」と口にした。
王者が誇るディフェンダーたちを相手に、レナードがどのような対応を見せるのか。ファイナル初出場のラプターズにとって、重要なポイントとなるに違いない。