ラプターズのGリーグチームで指揮官を務めたスタックハウスがシアカムら教え子を絶賛

ファイナル初戦で32得点の大爆発を見せたシアカム[写真]=Getty Images

シアカム、バンブリート、パウエルをルーキーイヤーに指導したスタックハウス

 5月31日(現地時間30日)に行われた「NBAファイナル2019」の初戦。トロント・ラプターズはパスカル・シアカムがチームトップの32得点に8リバウンド5アシスト2ブロックを奪う大活躍を見せ、118-109でゴールデンステイト・ウォリアーズを下した。

 この試合ではラプターズのGリーグチーム(ラプターズ905)でキャリア初期にプレーし、NBAへと定着した選手たちが活躍する姿があった。

 現在、バンダービルト大学の指揮官を務めるジェリー・スタックハウス(元デトロイト・ピストンズほか)は、2016年から18年にかけてラプターズ905でヘッドコーチ(HC)を務めていた。シアカムをはじめ、ベンチスタートで15得点を挙げたフレッド・バンブリート、約5分間のプレータイムでハードなディフェンスを見せたノーマン・パウエルは、スタックハウスの教え子だったという。

 6月2日(同1日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、スタックハウスは「あの試合を見ていて、私はまるで父親のように、彼らのことを誇りに思っていたよ」と言及。そしてこう続けた。

「最高だったよ。あれこそが育成リーグのやろうとしていること。あの3人は皆、ハードワークをこなしてきたから、すごくプライドを持ってるんだ。彼らはあの舞台で活躍するに値すると思うよ」。

ルーキーシーズンのシアカム(右)とスタックハウス(左)[写真]=Getty Images

 スタックハスが絶賛した3選手は、NBAとGリーグを行き来してきた。昨季ラプターズでローテーション入りしたシアカムは、キャリア3年目の今季、先発パワーフォワードに定着したのだが、ルーキーシーズンはGリーグでもプレー。

 昨季ラプターズのシックスマンとなったバンブリートも、一昨季のルーキーシーズンはNBAとGリーグを交互に行き来し、経験を積んできた。キャリア4年目のパウエルも、ルーキーシーズンはNBAとGリーグでプレーし、一昨季からNBAに定着した過去を持つ。

 エースのカワイ・レナードやオールスターのカイル・ラウリーをはじめ、ラプターズにはドラフト上位指名選手がいない分、ロースターに登録された選手たちにはそれぞれがNBAに定着すべく努力してきた経歴があり、粘り強い選手が多い。

 3日(同2日)に行われるシリーズ第2戦では、どんな選手が活躍するのか。楽しみな一戦となりそうだ。

ラプターズのベンチ陣を支えるバンブリート(左)とパウエル(右)[写真]=Getty Images

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