2019.05.22

ラウリーやベンチ陣の奮闘でバックスをねじ伏せたラプターズが2勝2敗へ持ち込む!

第3Q序盤、レナード(中央)がアデトクンボ(右)に強烈なダンクをお見舞いした[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

ベンチ陣の活躍で、第4Q終盤に25点差をつける猛攻を見せたラプターズ

 5月22日(現地時間21日)、トロント・ラプターズ(1勝2敗)はホームのスコシアバンク・アリーナで、ミルウォーキー・バックス(2勝1敗)とのイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦に臨んだ。

 バックスはヤニス・アデトクンボのショットとニコラ・ミロティッチの3ポイントで5-0とすると、アデトクンボのダンクとブルック・ロペスの3ポイントも決まり、第1クォーター序盤に12-5とスタートダッシュを切る。

 するとラプターズはカイル・ラウリーが奮起。マルク・ガソルのアシストから2本連続で3ポイントを決めると、同クォーター中盤までに12得点を奪って応戦。その後も両チームは点を奪い合い、32-31とラプターズが1点をリード。

 続く第2クォーターでも、ラプターズは攻撃の手を緩めず、サージ・イバカダニー・グリーンノーマン・パウエルのショットで9-0のランに成功し、10点差を付ける。対するバックスはクリス・ミドルトンのフローターや3ポイントなどで対抗するも、ラプターズはイバカやガソル、カワイ・レナード、フレッド・バンブリートらが加点し、10点リードで試合を折り返す。

高確率にショットを沈めたミドルトンは、ゲームハイの30得点をマークした[写真]=Getty Images

 第3クォーター。ミドルトンのショットでバックスが先制するも、ガソルの好アシストからレナードがアデトクンボの横から左手で強烈なダンクをたたき込んで3ポイントプレーを決めると、一気にボルテージを上げたラプターズはリードを14点まで広げる。

 バックスはアデトクンボ、アーサン・イリヤソバ、ミドルトンの活躍で点差を縮めていき、このクォーター中盤に6点差まで追い上げるも、パウエルやレナード、ラウリーの活躍でラプターズが再び点差を広げ、94-81の13点リードで最終クォーターへ。

 ラプターズはいい流れで第4クォーターを迎えると、バンブリートにイバカ、パウエルというベンチ陣がショットを決めていき、残り8分35秒で20点差へとリードを拡大。さらにショットの雨を降らせたラプターズは、最大25点差をつける猛攻で最終スコア120-102の快勝。

バックスの守備網を突破したラプターズ、レナードは「このまま戦い続けるよ」

 この日の主役は、チームトップの25得点に5リバウンド6アシストをマークしたラウリー。フィールドゴール11投中6本(うち3ポイントは7投中3本)、フリースロー10本すべてを決め切る活躍を見せた。『StatMuse』によると、プレーオフキャリアでは自己ベストとなるオフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点)、167.4点を残した。

「今夜はカワイが少し(プレーが)限定されていた日の1つだったからね。僕らはよりアグレッシブにやらなければならなかったんだ」と勝利を喜んだ。

 ラプターズではラウリーのほか、レナードが19得点7リバウンド4スティール2ブロック、ガソルが17得点5リバウンド7アシスト2ブロックに加え、ベンチスタートのパウエルが18得点5リバウンド、イバカが17得点13リバウンド、バンブリートが13得点6アシストの活躍。

「最初の2試合で、相手は僕らに対してインテンシティー(激しさ)をもたらした。すごくフィジカルに、アクティブに向かってきたんだ。だから僕らはホームに戻ってこの流れを変えたかった」とパウエルはホーム2連勝の要因を明かした。

 一方のバックスでは、ミドルトンが30得点6リバウンド7アシスト、アデトクンボが25得点10リバウンド5アシスト3ブロック、ミロティッチが11得点を奪うも、2ケタ得点はこの3選手のみ。

 マイク・ブーデンホルザーHCが「今夜はたぶん、ディフェンス面で自分たちに必要なレベルにはほど遠い出来になってしまった。我々は強烈なパンチを浴びてしまったんだ。彼らは見事なプレーを見せていたよ」と語ると、ミドルトンも「僕らはもっとうまくガードしなきゃいけない。相手のチーム全員が、やりたいことを快適にできていた。きっとすべてがイージーにできたんだろうね」と悔しがった。

 シリーズ第5戦が行われるのは24日(同23日)。会場をバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムに移すこととなる。足を痛めているレナードだが、「僕は大丈夫。このままプレーし続けるし、戦い続けるよ。僕らには歴史を作り出すチャンスがあるからね」と語っており、ファイナル進出へ王手をかけるべく、第5戦も両チームによる激しい戦いが展開されることになりそうだ。

プレーオフ自己ベストと言っても過言ではないパフォーマンスを見せたラウリー。次戦でも好調をキープできるか?[写真]=Getty Images

カイル・ラウリーの関連記事