2019.05.24
5月20日(現地時間19日)、ミルウォーキー・バックス(2勝0敗)とトロント・ラプターズ(0勝2敗)のプレーオフのイースタン・カンファレンス・ファイナル第3戦が、ラプターズのホームであるスコシアバンク・アリーナにて行われた。
この第3戦を落とせば後がなくなるラプターズは、ホームの声援を受けて前半からアグレッシブにオフェンスを仕掛けた。カワイ・レナードとパスカル・シアカムが積極的にペイント内へアタックをすると、萎縮したディフェンスに対して味方へアシストし、さらにファウルも誘発。またディフェンスから速攻を展開すると、レナードがレイアップ、マルク・ガソルが2連続で3ポイントシュートを決めた。
しかしバックスは主導権を渡さず、ヤニス・アデトクンボがシアカムとレナードのレイアップをブロック。そしてクリス・ミドルトンがトランジションから3ポイントを決めるなどして流れを引き寄せた。第2クォーターでもブルック・ロペスとマルコム・ブログトンの3ポイントなどで得点を重ねて、反撃のチャンスをうかがったものの、前半は51-58とラプターズが7点リードでハーフタイムへ。
後半はバックスが点差を詰めていく展開。ブログトンとロペスが前半に続いて3ポイントを決め、第4クォーター残り2分52秒にはジョージ・ヒルの3ポイントで同点に追いついた。逃げ切りたいラプターズだったが、ミドルトンにゴール下で同点のショットを許し、試合は延長戦にもつれこんだ。
ラプターズはノーマン・パウエルとカイル・ラウリーがすでにファウルアウトし、ガソルも5つのファウルを記録。圧倒的に不利な状況だったが、チームは団結して延長戦に挑み、ダニー・グリーンとシアカムが貴重なゴールを決める中、レナードはディフェンスでアデトクンボとマッチアップし、オフェンスでは落ち着いてゲームをコントロールした。
セカンドオーバータイムへ突入する展開になったものの、残り4分24秒にアデトクンボがファウルアウト。ここからバックスの隙を見出したラプターズがガソルの3ポイント、そしてシアカムのブロックショットからレナードの試合を決定づけるレイアップなどでリードを奪い、112-118で第3戦を制した。
勝利したラプターズ(1勝2敗)は、レナードが36得点9リバウンド5アシスト2スティール、シアカムが25得点11リバウンド3スティール、パウエルが19得点4リバウンド、ガソルが16得点12リバウンド7アシスト、ラウリーが11得点5アシストをマーク。攻守両面で大活躍を見せたレナードが、以下のように試合終了後にコメントした。
「自分に自信を持って、そして仲間たちが自信を持たせてくれた。自分が力を出し切ることができたからだと思う。アデトクンボはMVP候補者であり、全力で挑まなきゃならない。ケガがあろうとこのプレーオフは戦い続けなければならない。フィルムをチェックして、次戦に向けて準備するよ」
敗れたバックス(2勝1敗)は、ヒルが24得点6リバウンド7アシスト、ブログトンが20得点5リバウンド、ロペスが16得点、アデトクンボが12得点23リバウンド7アシスト4ブロック、エリック・ブレッドソーが11得点5アシストを記録。ホームでの連勝の勢いを断ち切る結果になったものの、次戦に向けてアジャストしてくるだろう。
両チームによる第4戦は、5月22日(同21日)に同じくスコシアバンク・アリーナにて行われる。
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