2019.05.23
今季リーグベストの60勝22敗を挙げたミルウォーキー・バックスは、プレーオフに入ってからも絶好調。トロント・ラプターズとのイースタン・カンファレンス・ファイナル第2戦を終えた時点で11試合をこなし、10勝1敗と圧巻の戦績を残している。
5月18日(現地時間17日)に行われたラプターズとの第2戦では一度もリードを許さず125-103と一蹴。22点差の快勝を収めたことで、20点差以上で勝利した試合はこのプレーオフ6度目。プレーオフに入ってさらに調子を上げていると言っていい。
『ESPN Stats & Info』によると、1シーズンにおけるプレーオフの中で、20点差以上の勝利を6度記録したのは歴代最多タイ。これまで、下記の3チームが今年のバックスと同等の実績を残してきた。
■プレーオフで20点差以上の勝利を6度記録したチーム
ユタ・ジャズ(1996年)
サンアントニオ・スパーズ(2014年)
ゴールデンステイト・ウォリアーズ(2018年)
このうち、スパーズとウォリアーズはチャンピオンとなっており、ジャズはカンファレンス・ファイナル第7戦の末、シアトル・スーパーソニックスに惜敗し、ファイナル進出を逃した。
バックスは20日(同19日)にラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナへ乗り込み、シリーズ第3戦を行うことになるのだが、歴代最多タイの6度を上回り、単独トップの7度目を記録することができるのか、注目していきたい。
ちなみに、今季のMVP最終候補に選出されたヤニス・アデトクンボは、ラプターズとの第2戦で30得点17リバウンド5アシストに2ブロックをマーク。バックスのフランチャイズ史上、プレーオフの1試合で25得点15リバウンド5アシスト以上を挙げた2人目の選手に。
これまでカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が10度記録していたものの、アデトクンボがジャバー以来となる高記録に足を踏み入れた。
さらに、『StatMuse』によると、1965年以降、カンファレンス・ファイナルという大舞台で1試合30得点15リバウンド5アシストを記録したことがある選手はアデトクンボが6人目だという。これまでにこのスタッツに到達した選手はいずれもレジェンドばかりとなっている。
※チーム名は略称
■カンファレンス・ファイナルで30-15-5を記録した選手(1965年以降)
カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか):3度
ラリー・バード(元セルティックス)
チャールズ・バークリー(元サンズほか)
ティム・ダンカン(元スパーズ):3度
レブロン・ジェームズ(レイカーズ):3度
ヤニス・アデトクンボ(バックス)
アデトクンボはまだ24歳。今後のキャリアでもプレーオフを勝ち上がることができれば、さらに記録を伸ばすことは十分可能だろう。
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