2019.06.02
5月18日(現地時間17日)、NBAは2018-19シーズンの主要アワード6つの最終候補を発表した。
ここでは、Part.1として年間最優秀選手賞(MVP)、年間最優秀シックスマン賞、年間最優秀ヘッドコーチ賞における最終候補を紹介していこう。
※所属は現地5月17日現在、チーム名は略称、G=ガード、F=フォワード、C=センター
■年間最優秀選手賞(Most Valuable Player)
ヤニス・アデトクンボ(バックス/F)
ポール・ジョージ(サンダー/F-G)
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/G)
それぞれの所属チームにおいて、自己最高の成績を残した3選手がノミネート。ペイントエリアで支配的な活躍を見せたアデトクンボ、攻防両面に渡ってサンダーをけん引したジョージ、歴史的なパフォーマンスの数々で平均36.1得点をたたき出したハーデンは、今季のMVP候補に十分値するパフォーマンスだったと言っていい。
ジョージが受賞すればキャリア初、ハーデンの手に渡れば2年連続となるのだが、今季バックスをリーグベストの60勝22敗へと導き、得点、リバウンド、アシストの主要3部門でキャリアハイをマークしたアデトクンボに分があるように思える。
■年間最優秀シックスマン賞(Sixth Man Award)
モントレズ・ハレル(クリッパーズ/C-F)
ドマンタス・サボニス(ペイサーズ/F)
ルー・ウィリアムズ(クリッパーズ/G)
クリッパーズを2年ぶりのプレーオフへと導いたウィリアムズ(平均20.0得点5.4アシスト)とハレル(平均16.6得点6.5リバウンド)、ペイサーズで平均14.1得点9.3リバウンドとダブルダブル級の成績を残したサボニスが最終候補に。ハレルとサボニスは、いずれも59.0パーセントを超える高いフィールドゴール成功率を残した期待の若手ながら、本命はウィリアムズだろう。
2年連続の同賞獲得が濃厚なウィリアムズは、勝負強いプレーでクリッパーズを何度も勝利へと導き、今年3月中旬にはデル・カリー(元シャーロット・ホーネッツほか)を抜いて、ベンチからの通算得点でNBA歴代トップに躍り出た。数字の面でも若手2人を上回っており、リーグ全体へインパクトを与えたことから、ウィリアムズに軍配が上がるのではないだろうか。
■年間最優秀ヘッドコーチ賞(Coach of the Year)
マイク・ブーデンホルザー(バックス)
マイケル・マローン(ナゲッツ)
ドック・リバース(クリッパーズ)
イースタン・カンファレンス中位にとどまっていたバックスは、今季就任したブーデンホルザーが攻防両面でリーグトップレベルへと躍進させ、リーグベストの60勝をマーク。MVPの最終候補に入ったアデトクンボを中心に、新加入のブルック・ロペスやアーサン・イリヤソバ、途中加入のジョージ・ヒルやニコラ・ミロティッチがチームにフィットし、バックスを優勝争いすることができるチームへと昇華させた。
ただ、ブーデンホルザーを本命と断言することは難しい。というのも、マローンはニコラ・ヨキッチを軸に就任4シーズン目でウエスタン・カンファレンス2位の54勝28敗を記録し、プレーオフでもウエスト決勝まであと1勝に迫る快進撃を見せた。リバースが指揮するクリッパーズは、シーズン途中にロースターを入れ替える中で2年ぶりのプレーオフ進出を果たし、王者ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に2勝4敗と大健闘しただけに、今年の同賞争いは票が分かれそうだ。
アワードの最終候補は、世界のスポーツライターならびに放送局の投票結果によって選出。最終的な各アワード受賞者は、6月25日(同24日)にバーカー・ハンガー(カリフォルニア州ロサンゼルス)で行われる「NBAアワーズ2019」で発表されることとなる。
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