2019.06.13
5月7日(現地時間6日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦。ヒューストン・ロケッツは112-108で接戦をモノにし、シリーズ戦績を2勝2敗のタイへと持ち込んだ。
だが勝利したとはいえ、ロケッツの選手たちは口をそろえて「俺たちはもっとうまくプレーしなければ」と試合後に語っており、すでに9日(同8日)に行われる第5戦へ向けて気を引き締めている。
この第4戦、ロケッツは第2クォーターに36-26とリードし、第3クォーター途中には17点のリードを手にしていた。ところがウォリアーズのKDことケビン・デュラントやステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンが襲い掛かり、残り19.0秒にカリーの3ポイントで2点差まで詰め寄られていた。
しかし、残り11.0秒でフリースロー2本を獲得したジェームズ・ハーデンは1本しか決めることができなかった。タイウアウト明け、ウォリアーズは同点のチャンスでデュラントが3ポイントを放つもミス。グリーンのオフェンシブ・リバウンドからカリーが放った3ポイントもリムに嫌われてしまう。
ディフェンシブ・リバウンドを奪ったポールは、フリースロー2投中1本を決め、ロケッツはなんとか勝利したのだが、「僕らは試合には勝った。でももっとうまくプレーしていかなきゃならない」とポール。
第5戦の会場となるのはウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナ。「僕らは分かってる。ベイに戻ったら、彼ら(デュラントとカリー)はたぶん、重要な局面で(第4戦のように)ミスしたりはしない」と警戒。
ゲームハイの38得点を挙げたハーデンは、第4クォーターに入ってフィールドゴール11投中成功わずか3本、3ポイントにいたっては6本すべてをミス。「第4クォーターはすべてにおいて制限されてしまっていた」とハーデンが切り出すと、「俺たちは得点を挙げることができなかったんだ」と振り返った。
ベンチスタートで33分23秒プレーし、10得点を挙げたオースティン・リバースは、「100パーセント、この試合は延長になると思ってた。ステフが放ったショットは決してオープンじゃなかったけど、とんでもないショットだったよ。KDとステフのショットは入っていたかもしれない。僕らは運が良かっただけ」と、終盤について正直な思いを口にしていた。
ロケッツはこのシリーズで、ビッグマンのクリント・カペラをベンチに下げ、リバースやイマン・シャンパートを起用してスモールラインナップを多用。特に198センチ111キロと屈強な体格を誇るPJ・タッカーは、センターのポジションに入ることが数多くある。
デュラントやカリー、グリーンにクレイ・トンプソンなど、強敵とのマッチアップをこなすタッカーは「もっとアグレッシブにならなきゃね。ゲームをとおしてもっと速い展開に持ち込みたい。次の試合ではもっと激しくプレーしていくよ」と第5戦に向けて意気込んだ。
ウォリアーズとしては、カリーが復調傾向にあるのは良い兆候だろう。デュラントは4戦を終えてシリーズベストの平均36.0得点と絶好調。トンプソンのショットが入り始めれば、ゲームを優位に進めていくことができるだろう。
ウエストの頂上決戦と評される両チームのシリーズは、終盤へ向かおうとしている。シリーズに決着をつけるのはどちらなのか。今後の展開から目が離せない。
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