デイビスの希望リストはレイカーズ、ニックス、クリッパーズ、バックスと報道
今年1月下旬。ニューオーリンズ・ペリカンズの大黒柱、ADことアンソニー・デイビスが代理人のリッチ・ポールを通じてチームと契約延長には応じず、トレード志願をしたことで、世界中で注目を集めた。
だが今年2月上旬のトレードデッドラインまでにトレードは成立せず、デイビスは出場時間に制限を設けてペリカンズの一員として出場。
キャリア7シーズン目となった今季は56試合に出場し、平均33.0分25.9得点12.0リバウンド3.9アシスト1.6スティール2.4ブロックをマーク。キャリア2シーズン目以降としては最も短いプレータイムとなったものの、リバウンドとアシスト、スティールでキャリアハイを記録した。
デイビスの契約は2020-21シーズンがプレーヤーオプション(PO)となっており、今夏ペリカンズと超高額なスーパーマックス契約を結ぶことができる権利を持っていた。
ペリカンズのバスケットボール運営部門副代表を務めるデイビッド・グリフィンは、先週デイビスと会話の場を持ち、残留してほしいと説得したものの、現地メディア『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、デイビスのトレード志願というスタンスは変わりそうもないという。
ライバルチームのエグゼクティブは、ロサンゼルス・レイカーズ、ニューヨーク・ニックス、ボストン・セルティックス、ブルックリン・ネッツがペリカンズへベストなパッケージを提示できるだろう、と同メディアへ語っている。
その一方でデイビスは自身が希望する移籍先候補として、レイカーズ、ニックス、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミルウォーキー・バックスを挙げているという。
今年のドラフトで、1巡目全体1位指名権を持つペリカンズは、デューク大学1年のザイオン・ウィリアムソンを指名する可能性が高いと複数の現地メディアで報じられており、今夏から再建へのスタートを切ることが濃厚。
デイビスが来夏POを破棄し、制限なしフリーエージェント(FA)になることが確実視されていることから、ペリカンズがデイビスをロースターにとどめることができるのは来季のトレードデッドラインまでとなる。
だがグリフィンは現在、デイビスのトレードに関するオファーに耳を傾けており、今夏にベストな交換相手を見つけ出してトレードを成立させたいと考えていると同メディアが報じている。
208センチ114キロのデイビスは、6度のオールスター選出をはじめ、オールNBAチームやオールディフェンシブチームに複数回選ばれた実績を誇る攻防兼備のビッグマン。移籍先のチームによってはリーグの勢力図を変える可能性を持つため、今夏最も注目を集めることになりそうだ。