2019.06.05
今年1月末に突如飛び出したアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)のトレード志願。超巨額契約を締結することよりも、コート上で残すレガシーを重要視するデイビスは、代理人のリッチ・ポールを通じて移籍先の希望についても言及。
デイビスが望むのは「コンスタントに勝利することができ、チャンピオンシップ争いができるチーム」というもの。2月8日(現地時間7日)のトレードデッドラインまでに、ロサンゼルス・レイカーズを筆頭に数多くのチームがデイビス獲得に動いたことは言うまでもない。
しかしながら、ペリカンズは今季中にデイビスのトレードを実現することができなかった。オールスター以降、デイビスは出場時間に制限を設けながら、ペリカンズの一員としてプレーしている。ペリカンズはデッドラインから約1週間後にデル・デンプスGMを解雇し、現在はダニー・フェリーがGM代行を務めている。
26歳のデイビスは、昨季リーグ唯一となるオールNBAファーストチームとディフェンシブファーストチーム入りしたビッグマン。オールスター前までは平均36.7分29.0得点13.3リバウンド4.3アシスト1.7スティール2.6ブロックを記録しており、現役最強のビッグマンと言っても過言ではないほどの実力者だ。
3月中旬、レイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントのインタビューがスペインの『AS.com』へ掲載された。デイビス獲得の筆頭候補と報じられたレイカーズは、ロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、カイル・クーズマといったヤングコアを軸にトレードを打診。しかしトレードが実現することはなく、レブロン・ジェームズを加えた今季もプレーオフ出場は絶望的となっている。
インタビューの中で、コービーはデイビスについて「世界中で見てもベストプレーヤーの1人。現在ではなく、歴代の中でもね」と大絶賛。そして「クーズマ、ロンゾ、イングラムの3人がアンソニー・デイビスよりも上かって? そんなことはない」と一刀両断。
「もしアンソニー・デイビスをトレードで獲得できるなら、そうすべきだ。レイカーズはとても若くてハードにプレーする3人の選手がいる。彼らはスマートで、今後成長していく必要がある。だがデイビスをトレードで獲得できるならば…やはりそうすべきだ」と自身の見解を述べた。
デイビスのトレードは今季終了後、少なくとも来季開幕前には実現していることだろう。ボストン・セルティックスやゴールデンステイト・ウォリアーズといった複数のチームがデイビス獲得に動くことが予想される中、レイカーズはデイビスを獲得できるのか。今夏の動向から目が離せない。
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