キャップスペースを空けたネッツ、夢のシナリオはカイリーとKD獲得?
6月7日(現地時間6日)、リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、ブルックリン・ネッツとアトランタ・ホークスがトレードに合意したという。
ネッツはアレン・クラブと今年のドラフト1巡目指名権(17位)、2020年のドラフト1巡目指名権(条件付き)をホークスへ、ホークスはトーリアン・プリンスと2021年のドラフト2巡目指名権をネッツへそれぞれ放出することとなった。なお、正式にトレードが成立するのは7月7日(同6日)となる。
クラブはキャリア6シーズン目を終えた27歳のシューティグガード。ネッツ在籍2年目の今季は43試合(うち先発は20試合)に出場し、平均26.3分9.6得点3.4リバウンド1.1アシスト。右膝の負傷により、レギュラーシーズン終盤とプレーオフを欠場。
一方のプリンスは、キャリア3年目を終えた25歳のスモールフォワード。今季は55試合(うち先発は47試合)に出場し、平均28.2分13.5得点3.6リバウンド2.1アシスト1.0スティールを記録。フィールドゴール成功率44.1パーセント、3ポイント成功率39.0パーセントは自己最高となった。
もっとも、このトレードのポイントはネッツのサラリー削減。先日プレーヤーオプション(PO)を行使したクラブは、来季の年俸が1,850万ドル(約19億9,800万円)と超高額。契約は来季終了後に満了となるものの、クラブを放出したことでネッツはキャップスペースに大きな余裕を作ることに成功。今夏オールスタークラスのフリーエージェント(FA)を2人獲得できることに。
ネッツは今季オールスターに初選出(代替)されたディアンジェロ・ラッセルが制限付きFAとなるため、ラッセルと再契約しつつ、もう1人大物選手を獲得できればイースタン・カンファレンス上位争いに参戦することも十分可能だ。
特に、POを破棄して制限なしFAになることが確実視されているカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)はニュージャージーに家を購入していることから、ネッツ行きの可能性が十分あると複数の現地メディアが報道。
同メディアはカイリーと共に、今夏POを破棄して制限なしFAとなる可能性が高いKDことケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の2人を獲得し、一気にタイトル・コンテンダーになることがネッツにとって夢のシナリオだと報じている。
一方のホークスは、トレイ・ヤングとジョン・コリンズという核となる選手がおり、今年のドラフトで1巡目の8位、10位、17位の指名権を手にした。21日(同20日)のドラフト当日までに、この指名権を駆使してさらにトレードを模索しているかもしれない。