カイリーではなくロジアーを優先し、ビッグマン獲得を狙っていると報道
ミルウォーキー・バックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナルに1勝4敗で敗れて今季を終えたボストン・セルティックス。
今夏プレーヤーオプション(PO)を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることが確実視されているカイリー・アービングの去就ばかりに注目が集まっているのだが、ここにきてセルティックスのターゲットが見えてきた。
現地時間6月10日、現地メディア『Basketball Insiders』のスティーブ・カイラー記者は、セルティックスが今夏、制限付きFAとなるテリー・ロジアーとの再契約と、ビッグマンのクリント・カペラ(ヒューストン・ロケッツ)をトレードで獲得することについて、真剣に話し合っていると報じた。
今夏セルティックスで制限なしFAとなる主力はマーカス・モリスとダニエル・タイスのみ。ただ、POを破棄して制限なしFAになることができる権利を持つのはカイリーのほか、アル・ホーフォード、アーロン・ベインズというローテーション入りしている選手が複数いるため、ロジアーとの再契約に高額を支払うことは決して簡単なことではない。
それでも、セルティックス側としては、27歳のカイリーよりも25歳のロジアーとの再契約を優先に考えていると同記者は言う。
また、ロケッツは先日、ジェームズ・ハーデンを除く全員の選手をトレード対象にするとダリル・モーリーGM(ジェネラルマネジャー)が言及。カペラとエリック・ゴードン、PJ・タッカーのうち、少なくとも1人はトレードされる見込みとなっている。
セルティックスがターゲットとしているカペラは、キャリア5シーズン目を終えた25歳のビッグマン。208センチ108キロのサイズを誇り、オフェンスではリム付近で高確率にショットを沈め、ディフェンスではリバウンドやブロックを中心に、リムプロテクターとして活躍してきた。
今季カペラはいずれもキャリアハイとなる平均33.6分16.6得点12.7リバウンドに1.5ブロックを記録したものの、制限付きFAだった昨夏に5年9,000万ドル(約97億2,000万円)以上で再契約を結んだばかり。2022-23シーズンまで高額契約が残っている点が気がかり。
だが、昨季NBAファイナルまであと1勝に迫ったロースターに、カイリーとゴードン・ヘイワードを加えた豪華戦力で臨んだ今年のプレーオフでバックスに惨敗を喫したことから、セルティックスは今夏ロースターにメスを入れる可能性が高そうだ。