MVP獲得経験者で、過去5シーズンのうち4度得点王を飾った驚異的なデュオ
7月12日(現地時間11日)、ヒューストン・ロケッツはオクラホマシティ・サンダーとのトレードが合意に達し、ラッセル・ウェストブルックを獲得することとなった。
この動きにより、ロケッツはリーグ最高級のオフェンシブプレーヤーであるジェームズ・ハーデンと、3シーズン連続で平均トリプルダブルを記録しているウェストブルックによる“脅威のバックコートデュオ”を形成。
ハーデンは2018年、ウェストブルックは17年にシーズンMVPを獲得したほか、得点王をそれぞれ2度手にしている。直近5シーズンで16年(ステフィン・カリー/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を除く4度得点王となった2選手が同一チームに所属するという珍しいロースターに。
両者はサンダーで3シーズンを共にプレーしたほか、12年にはロンドンオリンピックでアメリカ代表として金メダルを獲得。オールスターゲームでは複数回チームメートとしてプレーしている。
13日(同12日)、現地メディア『The Athletic』は、ウェストブルック加入について、ハーデンが示した反応を報じていたので紹介したい。
ハーデンは「俺は10歳の頃からラッセルのことを知ってる。俺たちは一緒に成長してきたんだ」と切り出すと、今回のデュオ再結成についてこう続けていた。
「(12年10月に)オクラホマシティを離れた時、俺は悲しかったんだ。そこから、ヒューストンが俺にとってホームになった。そして今、ラスがハッピーじゃない状況になっていて、彼を獲得できる機会を手にした。それで俺たちは一緒にプレーすることになったのさ。今季はすごく楽しくなるだろうね。そのことはこの俺が保障する」。
ボール独占型で、ショット乱発傾向にある両選手。優勝を目指すうえで、不安がないといえばウソになる。それでも、プロ選手としてチャンピオンシップを獲得すべく、リーグ最高級の実力者同士がタッグを組んだことは、ハーデンが語ったように、見ていて楽しくなるチームとなるに違いない。
日本では10月8日と10日に「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」(ジャパンゲームズ)と題し、さいたまスーパーアリーナでロケッツとトロント・ラプターズによるプレシーズンゲーム2連戦が行われるだけに、今から楽しみでならない。