2019.09.21
7月1日(現地時間6月30日)に幕を開けた今夏のフリーエージェント(FA)戦線。NBAでは大物選手の移籍が相次いで起こっている。
現地メディア『HoopsHype』によると、直近のシーズンでオールNBAチームに選出されたエリートプレーヤーが、6人も移籍する事態は史上最多だという。
昨季オールNBAチームに選出されて今夏移籍した選手リストは以下のとおり。
※チーム名は略称、①=ファーストチーム、②=セカンドチーム、③=サードチーム
■今夏移籍したオールNBAチーム選出選手一覧
ポール・ジョージ①(サンダー→クリッパーズ)
ケビン・デュラント②(ウォリアーズ→ネッツ)
カイリー・アービング②(セルティックス→ネッツ)
カワイ・レナード②(ラプターズ→クリッパーズ)
ラッセル・ウェストブルック③(サンダー→ロケッツ)
ケンバ・ウォーカー③(ホーネッツ→セルティックス)
ジョージとレナードはクリッパーズ、デュラントとカイリーはネッツへと移籍したことで、それぞれ超強力タッグが誕生。ウェストブルックはロケッツへ加入したことで、一昨季のMVPジェームズ・ハーデンとのダイナミックなデュオを約7年ぶりに再結成した。
イースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスからそれぞれ12名、計24名が選出されるオールスターと比べて、オールNBAチームはファースト、セカンド、サードで各5名、計15名しか選ばれることがない狭き門のため、ここまで大物選手が移籍するのは極めてレアなケースと言っていい。
今夏の6人というのは、2015年から18年における過去4年間の合計数と同じで、スコッティ・ピペン(ブルズからロケッツ)、グレン・ライス(ホーネッツからレイカーズ)、ミッチ・リッチモンド(キングスからウィザーズ)が移籍した1998年の3人という記録を大きく塗り替えた。
また、今夏はアンソニー・デイビス(ペリカンズ→レイカーズ)やジミー・バトラー(シクサーズ→ヒート)など、15年以降でオールNBAチームに選出された実績を誇る実力者たちが6人も移籍。まさに“ワイルド・サマー”の様相となった。
もちろん、夏はまだ終わってはいない。今季開幕までに移籍する選手がさらに増える可能性も残されているため、リーグの勢力図がさらに変動することになるかもしれない。
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