2019.07.12

ハーデンとウェストブルックによる“相思相愛”の超強力タッグがロケッツで結成

ロケッツで7年ぶりにハーデン(左)とウェストブルック(右)による超攻撃型デュオが再結成された[写真]=Getty Images
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10年以上のキャリアを積み、勝利するために互いを必要としてデュオ再結成

 7月12日(現地時間11日)、ヒューストン・ロケッツはオクラホマシティ・サンダーとのトレードが合意に達し、リーグ屈指の実力者ラッセル・ウェストブルックを獲得することとなった。

 その見返りとして、クリス・ポールと複数のドラフト1巡目指名権を放出したのだが、ロケッツはジェームズ・ハーデンとウェストブルックという、リーグでも間違いなく10本の指に入るスーパースターを2人擁することに。

 もっとも、ハーデンとウェストブルックはどちらもボール独占型として知られるスーパースター。どちらかがベンチにいる時は、コートにいるいずれかがオフェンスの中心となってロケッツをけん引していくだろう。だが同時にコートへ立った時はどちらかが犠牲にならなければならず、持ち味を発揮できない可能性があるため、エゴの衝突によってトラブルが発生するかもしれない。

 オクラホマシティ・サンダーで3シーズンを共にプレーしていた両者だが、当時シックスマンだったハーデンはプレータイムと活躍の場を求めてサンダーからの延長契約を拒否し、ロケッツに移籍していた経緯があっただけに、リーグ最高級のダイナミックデュオは失敗に終わってしまう可能性を秘めている。

サンダーでデュラント(中央)と共に3シーズンをプレーしたハーデン(左)とウェストブルック(右)[写真]=Getty Images

 だが、現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、ウェストブルックはサンダー側とトレードについて協議するにあたり、ハーデンがいることを理由にロケッツへトレードしてほしいと知らせていたという。

 一方のハーデンも、フィットできるかどうかといったいくつかの疑問があるにも関わらず、ウェストブルックと再びタッグを組みたがっており、今回のトレード合意における原動力になったと同メディアのティム・マクマホン記者が報道。

 そしてロケッツは、ポールよりもウェストブルックの方が、ハーデンとプレーすることでより高い潜在能力を発揮できると判断したと同記者がリポートしている。

 今季開幕に向けて、ロケッツはクリント・カペラエリック・ゴードンPJ・タッカーといった主力選手たちがトレードされてしまう可能性があるため、ロースターが変動するかもしれない。

 それでも、互いに10年以上のNBAキャリアを積み、チャンピオンシップを勝ち取るという共通のゴールを掲げて、ハーデンとウェストブルックが今季に挑むことは確かなようだ。

今季のロケッツは、ハーデン(左)とウェストブルック(右)というMVP経験者がけん引していくこととなる[写真]=Getty Images

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