昨季のプレーオフで自身初のカンファレンス・ファイナル進出を果たす
ポートランド・トレイルブレイザーズのフランチャイズプレーヤー、デイミアン・リラードは今夏、2021-22シーズン以降で4年1億9,600万ドル(約211億6,800万円)というスーパーマックス契約に合意した。
ブレイザーズ一筋7シーズンをプレーしてきたリラードは、これまでのキャリアで新人王、4度のオールスター選出、そして4度のオールNBAチームに選ばれた実績を持つリーグ指折りのスコアリングガード。
昨季は平均35.5分25.8得点4.6リバウンド6.9アシスト1.1スティールでチームをけん引し、自身初となるカンファレンス・ファイナル進出に成功。ケガ人が続出する中、強豪ぞろいのウエスタン・カンファレンスを勝ち抜いた。
今夏、ブレイザーズはアル・ファルーク・アミヌ(現オーランド・マジック)やモーリス・ハークレス(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、セス・カリー(現ダラス・マーベリックス)、マイヤーズ・レナード(現マイアミ・ヒート)らがチームを退団。
その一方ロドニー・フッドとは再契約を結び、トレードでハッサン・ホワイトサイドとケント・ベイズモア、フリーエージェント(FA)でアンソニー・トリバーとマリオ・ヘゾニャを獲得し、ロースターのマイナーチェンジを図っている。
「俺はまだ、チャンピオンとMVPになったことがないんだ」とリラード
そんな中、7月17日(現地時間16日)に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、リラードは自身が望んでいることについて語っていたので紹介したい。
「俺はこれまで、数多くの功績を残してきた。高校(オークランド高校)、大学(ウェバー・ステイト大学)、そしてもちろん、NBAでもね。でもチームとして掲げる究極のゴールは勝つこと。チャンピオンシップを勝ち取ることなんだ」とリラードは言う。
昨季のリラードとブレイザーズは、3年ぶりにプレーオフのファーストラウンドを突破し、2000年以来初となるカンファレンス・ファイナル進出を果たした。そこでゴールデンステイト・ウォリアーズに4連敗を喫してしまったものの、昨季はチームとして躍進を遂げたと言っていいだろう。
では、リラード個人としてのゴールは何なのかと聞かれると、このように切り返している。
「俺個人としては、MVPになりたいね。簡単な質問さ。俺はまだ、チャンピオンとMVPになったことがないんだ。だから俺はそのためにプレーしているし、そのことが俺を向上させ続けているのさ」。
16日(同15日)に『ESPN』が発表したNBAパワーランキングで、ブレイザーズはウエスト5位、リーグ全体でも8位という好位置につけた。
MVPに関しては、昨季、一昨季ともにリラードが最終候補に選ばれることはなかったものの、MVP投票で一昨季は4位、昨季は6位に入っていた。今後チームがさらなる躍進を遂げることとなれば、リラードがMVPを獲得できる可能性はあるはずだ。
キャリア8シーズン目となる今季、ブレイザーズはリラードを中心に、新戦力をチームに溶け込ませてどこまで勝ち上がることができるのか。ぜひとも注目していただきたい。