かつてコンリーと共にプレーした経験を持つ両選手が新たな司令塔に太鼓判
正統派ポイントガードとして知られるマイク・コンリーは、今夏のトレードでメンフィス・グリズリーズからユタ・ジャズへと移籍。
トレード合意後、すぐさまエースのドノバン・ミッチェルとワークアウトを行うなど、新たな環境へ積極的に順応しようとする姿勢は好感が持てる。
グリズリーズ一筋12シーズンをプレーしてきたコンリーは、オールスター選出経験こそないものの、勝利を最優先に考える司令塔として活躍してきた。これまでレギュラーシーズンで計788試合(うち先発は758試合)に出場したコンリーは、キャリア平均32.6分14.9得点3.0リバウンド5.7アシスト1.5スティールを残す実力者。
ジャズはコンリー獲得後、フリーエージェント(FA)でボーヤン・ボグダノビッチを皮切りに、エド・デイビス、ジェフ・グリーン、エマニュエル・ムディエイらを獲得し、戦力増強に成功した。
ここでは、現地時間7月27日に地元メディア『The Salt Lake Tribune』へ掲載された記事の中で、デイビスとグリーンが元チームメートのコンリーについて語っていたので紹介したい。
肉体派ビッグマンとしてキャリア9シーズンを誇るデイビスは、ブルーカラータイプの好選手。グリズリーズ在籍時に約2シーズンを共にし、これまで対戦相手として何度も見てきたコンリーについて、こう語っていた。
「彼はいたるところで良い人間なんだ。エゴというものがまったくない。きっと彼ならば、間違いなくこのチームが準備できていると自信を持たせてくれるし、多くの部分で僕を手助けしてくれると思った。(FAとなった)僕がすぐさま移籍を決断した理由の1つは彼の存在だったんだ」。
ピック&ロールのうまさにも定評があるコンリーは、ディフェンダーとのズレを見逃さず、デイビスがオープンな状況になればすぐさまイージーショットにつながるパスを配球することだろう。ディフェンスでも、絶妙なタイミングでダブルチームに入るなど、効果的なプレーでデイビスを引き立てることが期待できる。
一方のグリーンも、コンリーとは約1シーズンのみだったとはいえ、グリズリーズでプレーしてきた。グリーンはコンリーという選手像をこのように絶賛していた。
「彼はチームのために戦う男。チームを愛し、チームメートたちをサポートしてくれる。それにエゴがまったくなく、毎晩ハードにプレーして勝利をつかもうとするんだ」。
ジャズは今夏、ミッチェル、ルディ・ゴベア、ジョー・イングルズといった主軸を残しつつ、ポイントガードをリッキー・ルビオ(現フェニックス・サンズ)からコンリーへとグレードアップ。さらにボグダノビッチやグリーン、デイビスという実力派と、若手ポイントガードのムディエイを加えたことで、ウエスタン・カンファレンス上位の成績を残すことが可能なロースターを手に入れたと言っていい。
特にコンリーの存在は、新加入選手たちの中でも大きなインパクトを放っている。コンリーが指揮するジャズがどのようなチームへと変貌を遂げるのか、今から楽しみでならない。