2019.06.20
2月8日(現地時間7日)のトレードデッドラインで、メンフィス・グリズリーズは10年以上もチームを支えてきたマルク・ガソルをはじめ、ジャマイカル・グリーン、ギャレット・テンプル、シェルビン・マックを放出する大きな動きを見せた。
複数のトレードを断行したグリズリーズは、トロント・ラプターズからヨナス・バランチュナス、デロン・ライト、CJ・マイルズとドラフト指名権、ロサンゼルス・クリッパーズからエイブリー・ブラッドリー、アトランタ・ホークスからタイラー・ドアシーを獲得。
ロースターにメスを入れたグリズリーズだったが、2月下旬に期待の新人ジャレン・ジャクソンJr.が大腿部の打撲により無期限でチームを離脱。今季のプレーオフ出場は絶望的という状況に陥っていた。
ところが、オールスターブレイク後、グリズリーズは司令塔のマイク・コンリーを中心に5勝4敗と予想外の健闘を見せている。3月に入ってからは5試合で4勝1敗と、見事な戦績を残していると言っていいだろう。
3月に行われた5試合において、グリズリーズはコンリーが平均26.5得点6.3アシスト、バランチュナスが平均18.4得点8.0リバウンド1.6ブロック、ブラッドリーが平均16.8得点3.4リバウンド4.8アシスト1.4スティール、ライトが平均13.4得点5.8リバウンド3.4アシストと好調を維持。
中でも第4クォーターにおけるコンリーの活躍は見逃せない。6日(同5日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では19得点、9日(同8日)のユタ・ジャズ戦は13得点、11日(同10日)のオーランド・マジック戦では14得点と、3試合平均で15.3得点をマークし、チームを3連勝へと導く殊勲の働き。特にブレイザーズ戦ではキャリアハイの40得点を奪う大活躍だった。
ジャズ戦で27得点を挙げたバランチュナスは「僕たちはケミストリーを構築しようとしているんだ。(選手が大きく入れ替わったため)どうやって一緒にプレーしていくか模索している。どのようにしてボールをシェアしていくか、といったことを毎試合ね」と『AP』へ明かしていた。
また、その試合で28得点11アシストをマークしたコンリーは、新チームに手ごたえを感じているという。「僕らはそれぞれの役割について快適と感じることができるようになった。それに互いに求めることを理解できるようになったんだ」と口にし、「チームがフィットしてきた」という言葉を残している。
ブレイザーズとジャズはウエストでプレーオフの順位争いをしているチーム。マジックはイーストでプレーオフ出場を争っており、毎試合勝利したいと思っているチームなのだが、グリズリーズはその3チームを見事に打ち砕いたのである。
今後、プレーオフのシード順や出場権を懸けた激しい争いの中で、コンリー率いるグリズリーズが波乱を巻き起こすことになるかもしれない。
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