2019.07.16
今夏プレーヤーオプション(PO)を破棄し、制限なしフリーエージェント(FA)となったカワイ・レナードは、現地時間7月6日にロサンゼルス・クリッパーズと契約合意。昨季のファイナルMVPが移籍するという珍しい展開に。
当初、レナードは4年1億4,200万ドル(約153億3,600万円)のマックス契約を結ぶだろうと『ESPN』をはじめとする複数の現地メディアが報じていた。
ところが、11日(同10日)に入り、『The Athletic』がレナードの契約が3年になるとリポート。同メディアによると、レナードの契約は3年1億310万ドル(約111億3,480万円)になるという。
そして3年目となる2021-22シーズンはPOとなっており、レナードはそれを破棄して制限なしFAになることができる。
なお、オクラホマシティ・サンダーからトレードでクリッパーズに加入したポール・ジョージの契約も、最終年となる21-22シーズンはPOとなっており、レナードと同時期に2人そろって制限なしFAになることができる権利を持つ。
そのため、豪華戦力をそろえたクリッパーズがレナードとジョージを中心にフランチャイズ史上初優勝を狙えるチャンスは2年、最大でも3年ということになる。クリッパーズはここ1週間でセンターのイビツァ・ズバッツ、フォワードのジャマイカル・グリーンと再契約を結んでおり、万全の態勢で今季に臨むことだろう。
ちなみに、レナードとジョージがPOを破棄して制限なしFAになることができる21年は、リーグを代表する超大物選手たちもFA市場に乱立する可能性があるため、今年以上の注目を集めるかもしれない。
※チーム名は略称、★印はPOを破棄した場合)
■2021年にFAとなる可能性を持つ大物選手リスト
レブロン・ジェームズ(レイカーズ/★)
カワイ・レナード(クリッパーズ/★)
ヤニス・アデトクンボ(バックス)
ポール・ジョージ(クリッパーズ/★)
クリス・ポール(ロケッツ/★)
ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)
ビクター・オラディポ(ペイサーズ)
2年後の夏、NBAは史上有数のFA戦線が繰り広げられるかもしれない。オールスター、あるいはそれ以上の影響力を誇る選手たちが数多くFAになることができる権利を持っており、新たなスーパーチームが誕生する可能性もあると言っていいだろう。
ここで紹介した選手たちだけでなく、ゴードン・ヘイワード(セルティックス/POを行使した場合)やマイク・コンリーとルディ・ゴベア(共にジャズ)、ドリュー・ホリデー(ペリカンズ/★)、デマー・デローザン(スパーズ/POを行使した場合)、CJ・マッカラム(ブレイザーズ)がおり、リーグの勢力図を大きく変える可能性を秘めている。
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