トンプソン復帰後はカリー、ラッセルと共に先発起用するプランだと明かす
直近5シーズン連続でNBAファイナルに出場しているゴールデンステイト・ウォリアーズは、今夏ケビン・デュラントとのサイン&トレードで、ブルックリン・ネッツからオールスターガードのディアンジェロ・ラッセルを獲得した。
NBA史上トップクラスのスコアラーとして君臨するデュラントと比較することは厳しいものの、23歳のラッセルはキャリア4シーズン目となった昨季にネッツでチャンスをつかみ、平均30.2分のプレータイムで21.1得点3.9リバウンド7.0アシスト1.2スティールを記録した期待の若手。
ウォリアーズはステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンこそ健在ながら、クレイ・トンプソンが昨季のファイナル第6戦で左膝前十字じん帯を断裂しているため、今季のレギュラーシーズンの大部分を欠場することが濃厚。
そのため、今季のラッセルはカリーに次ぐ得点オプションとしてスターター起用されることになる。
8月4日(現地時間3日)に『NBA.com』へ掲載された記事の中で、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は新戦力のラッセルについてこう述べている。
「まずは毎晩20得点することが可能な選手を獲得できたことはものすごくぜいたくなこと。クレイがレギュラーシーズンのほとんどを欠場することになるだろうからなおさらだね。彼はすばらしいピック&ロールの使い手であり、それはステフにも言えること。今シーズンは両者をバックコートのスターターとして起用することになる」。
ウォリアーズの予想スターターは、バックコートにカリーとラッセル、フロントコートにはキャリア3年目のアルフォンゾ・マッキニー、グリーン、新加入のウィリー・コーリー・スタインという布陣。
ベンチにアレック・バークスやグレン・ロビンソン3世、ケボン・ルーニーがいるとはいえ、トンプソン不在の現状ではカリーとラッセルがスコアラーとして平均25得点前後を残す必要がある。
グリーンをトップ・オブ・ザ・キー付近に配置し、カリーとラッセルが動き回ってキャッチ&シュート、あるいはそこからオフェンスをクリエートしていくシーンが多くなることだろう。
トンプソンの具体的な復帰時期は未定ではあるものの、カーHCはトンプソン復帰後もラッセルをスターターに残し、カリー、トンプソン、ラッセルを同時起用するプランがあるという。
「クレイがラインナップに戻ったら、私はこの3人をスタートで起用するだろうね。特に問題があるとは思っていない」。
今夏のロースター入れ替えにより、キャリア4年以下の選手が半数以上を占める“若手チーム”となったウォリアーズ。デュラントをはじめ、デマーカス・カズンズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)やアンドレ・イグダーラ(現メンフィス・グリズリーズ)、ショーン・リビングストン(現未所属)を失ったとはいえ、今季も決して侮れないチームと言っていいだろう。