“LA対決”で30得点を奪ったレナード「たくさんのショットを決めるようにしただけ」

ドライブでデイビス(右)を抜き去るレナード(左)[写真]=Getty Images

レナードと頼れるベンチ陣の大暴れでクリッパーズが第4Q序盤で試合を締める

 10月23日(現地時間22日)。今季必見の要注目カード、ロサンゼルス・レイカーズ対ロサンゼルス・クリッパーズによる“LA対決”がステープルズ・センターで行われた。

 序盤はレイカーズが好調な滑り出しを見せる。レブロン・ジェームズがポストアップから先制点を奪うと、次のポゼッションではキックアウトしてダニー・グリーンの長距離砲をおぜん立て。さらにはジャンパーを沈めるなどエンジン全開のプレーでレイカーズをけん引。

威圧感十分のレブロン(中央)とデイビス(右)がレイカーズをけん引[写真]=Getty Images

 レイカーズはその後もジャベール・マギーアンソニー・デイビスも加点し、試合開始約4分で11点をリード。一方のクリッパーズはエースのカワイ・レナードがショットミスやトラベリングをコールされるなど、なかなか波に乗れないでいた。

 だが、クリッパーズはモントレズ・ハレルルー・ウィリアムズがベンチから登場すると、徐々に息を吹き返す。

 ウィリアムズ、レナードのアシストからハレルが立て続けにダンクをたたき込むと、さらにレナードやウィリアムズ、ジャマイカル・グリーンらがショットを決めていき3点差まで追い上げる。

エネルギッシュなプレーでチームを盛り立てたハレル[写真]=Getty Images

 第2クォーターにはレナードとレブロンが交互に3ポイントをねじ込むなど開幕戦から豪華極まりないスーパースターたちの競演で会場は大いに盛り上がる。そこで主導権を握ったのはクリッパーズだった。

 第1クォーター終盤から7本連続でショットを沈めたレナードの活躍もあり、62-54でクリッパーズが8点差をつけて試合を折り返す。

 後半に入り、レイカーズのグリーンが第3クォーターだけで18得点をたたき出すなど大暴れ。このクォーター終盤に逆転するなど、レイカーズが一気に攻め立てる。

 85-85で迎えた第4クォーター。両チームは最後まで競り合うかと思われたが、選手層の厚いクリッパーズが一気にレイカーズを引き離しにかかる。ウィリアムズのジャンパー、レナードのフリースロー2本、さらにはモーリス・ハークレスの3ポイントで7-0と突き放す。レイカーズはその後、2点差まで近づくも、徐々に点差は2ケタへと広がり、最終スコア112-102でクリッパーズが今季初勝利を手にしている。

ベンチスコアでクリッパーズが60-19と圧倒、レナードも貫録の活躍で初勝利

 クリッパーズではレナードがゲームハイとなる30得点に6リバウンド5アシスト2スティール1ブロック。スターターで2ケタ得点を記録したのはレナードだけだったものの、ベンチスコアで60-19と圧倒。今夏に受けた両肩の手術により、この試合を欠場したポール・ジョージがタキシード姿で見守る中、選手層の厚さを見せつけた。

 ウィリアムズの21得点7アシスト、ハレルの17得点7リバウンドを筆頭に、この日ベンチスタートした4選手がいずれも2ケタ得点をマークする活躍でチームを後押し。

レナード(左)は試合後、昨季までスパーズとラプターズでチームメートだったグリーン(右)と談笑[写真]=Getty Images

 試合後、レナードは「すごい声援を耳にした。だから自分もできる限り、ゲーム中に叫んでいたよ。でも正直、割れんばかりの歓声がレイカーズなのか、クリッパーズのものだったのかは分からなかった。だからあんまり気にせずにプレーしたんだ」と振り返ると、この日のプレーについてこう語った。

「僕はただ、たくさんのショットを決めるようにしただけ。ゲーム序盤はミスショットもあったけど、早い時間帯から自分のスポットを見つけることができたんだと思う。(今日の活躍は)起こるべくして起こったのさ」。

 一方のレイカーズは、7本の3ポイントを沈めたグリーンがチームトップの28得点、デイビスが25得点10リバウンド5アシスト2ブロック、レブロンが18得点9リバウンド8アシストを挙げるも、勝利には届かなかった。

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