2019.10.22

デイビスがレイカーズのロースターを評価「自分がすべてを引き受ける必要はない」

レイカーズで優勝を目指すデイビス。今季に向けて準備万端だ [写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

新体制で1年目を迎えるレイカーズ

 過去6シーズン連続でプレーオフ進出を逃しているロサンゼルス・レイカーズは、NBAを代表するフランチャイズとしての威厳を取り戻すべく、今夏は大幅な改革を行った。フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)をはじめとした新たなコーチ陣を迎え、昨季トロント・ラプターズで優勝したダニー・グリーンや、過去にNBAオールディフェンシブ・ファーストチームに選出されたエイブリー・ブラッドリーといった優秀なウイングプレーヤーの補強に成功。さらにゴールデンステイト・ウォリアーズで控えとして活躍したクイン・クックも加えると、NBAで現役ナンバーワンと言われたドワイト・ハワードが2012-13シーズン以来の復帰を果たし、魅力的なロースターが誕生した。

 何よりもトレードでアンソニー・デイビスがチームに加入し、レブロン・ジェームズとの連携にも注目される。歴代屈指のデュオになれるだけの潜在能力を持つが、2人に依存して負担がかかると長いシーズンを戦い抜けず、疲労の蓄積はケガにもつながる。充実したサポーティングキャスト、経歴あるコーチ陣といった布陣で固めてきたレイカーズは、レブロンとデイビスをいかにして休ませるかも課題の1つだろう。

『NBC Sports』によると、126-93で勝利した10月17日(現地時間16日)のゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレシーズンマッチで、約28分の出場で8得点10リバウンド8アシストを残したデイビスは、「プレーしすぎる必要がないのは、とてもいい気分だよ」とコメント。「皆にそれぞれの役割があって、得点で活躍できる仲間がいると、すべてのポゼッションで全部のことを引き受ける必要がないからね」と続け、チームメートへの信頼と期待をうかがわせた。

 今季も長期にわたるシーズンがいよいよ開幕する。プレーオフ、ファイナル進出を目指すチームは、選手たちの肉体的なケアやロードマネジメント、主力選手が欠場中のローテーションの組み方も課題になる。レイカーズは昨季から多くのことをリセットしているため、優勝に向けてどれだけ解決できるかが重要。しかし、これまで攻守で支配的な活躍を見せていたデイビスが、仲間に役割を託して信頼できるのは、チームのロースターの完成度がそれだけ高いのかもしれない。

アンソニー・デイビスの関連記事