ペリカンズが苦戦するも、「急いで復帰する必要はない」とザイオン・ウィリアムソン

右膝負傷で欠場を続けているザイオン[写真]=Getty Images

「今僕が考えていることは、より強く、より向上して戻ること」

 今年のドラフトでいの一番にニューオーリンズ・ペリカンズから指名されたザイオン・ウィリアムソンは、右膝半月板損傷のため、開幕直前に6~8週間の戦線離脱となった。

 先発パワーフォワード(PF)として期待されていたザイオン不在の中、ペリカンズはここまで1勝6敗。計5パターンのスターターを組んで戦うも、なかなか勝利を挙げることができないでいる。

イングラムは先発PFとして、キャリア最高の成績を残すも勝ち星に恵まれず[写真]=Getty Images

 ザイオンに代わって先発PFとしてプレーするブランドン・イングラムがキャリアハイとなる平均25.9得点に7.1リバウンド4.3アシスト1.0ブロックと奮闘するも、11月9日(現地時間8日)のトロント・ラプターズ戦にも敗れてしまい、リーグワーストの1勝7敗に。

 そこで復帰が期待されるのはザイオン。プレシーズンで4試合に出場したザイオンは、平均27.2分23.3得点6.5リバウンド2.3アシスト1.5スティールと、上々の成績を残していただけに、当初の予想では12月以降の復帰時期ながら、早期復帰を望む声が多くなるのは仕方ないところ。

 そのザイオンは「僕はケガをしてしまった。でもずっと欠場するわけじゃない。今僕が考えていることは、より強く、より向上して戻ること。そしてチームを助けるようにすること」と『The Athletic』へ語っており、早期復帰するつもりはないという。

右膝の負傷ということもあり、ザイオンは復帰に向けて慎重な構えを見せている[写真]=Getty Images

「シーズンは長いんだ。カレッジや他のリーグみたいに30試合じゃない。(NBAは)82試合もあるんだ。だから急いで復帰する必要はないと見ている」とザイオン。

 もしザイオンが早期復帰することとなれば、ペリカンズの成績と注目度は飛躍的にアップすることは間違いない。だがその一方で、ザイオンは昨季デューク大学在籍時にも痛めた右膝を負傷しているため、早期復帰することで今後のキャリアに影響を及ぼす可能性が生じることも否定できない。

 ザイオンはまだ19歳。すでに複数のエンドースメント契約を結んでおり、その金額も計り知れないだけに、今は万全なコンディションを取り戻すことにフォーカスしてほしいところだ。

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