カーメロ復帰を間近で見て「僕にも同じようなことが起こると感じている」
11月20日(現地時間19日)、フリーエージェント(FA)のジャマール・クロフォードが、現在の心境について現地メディア『The New York Times』へ語った。
2000年のドラフト1巡目8位でクリーブランド・キャバリアーズから指名されたクロフォードは、196センチ83キロのコンボガード。シカゴ・ブルズからNBAキャリアをスタートさせ、ニューヨーク・ニックスやアトランタ・ホークス、ロサンゼルス・クリッパーズなどでプレーし、昨季はフェニックス・サンズと開幕直前に契約。
デビン・ブッカーやディアンドレ・エイトンといった若手のメンター(助言者)を務めつつ、ボールハンドラーとして64試合に出場。平均18.9分7.9得点1.3リバウンド3.6アシストをマーク。平均アシスト数はここ10シーズンで最多と、プレーメイカーとしても存在感を示していた。
ところが、今季が開幕してから約1か月が経過するも、クロフォードは未契約のFAのままとなっている。キャリア19年を誇る39歳の大ベテランだが、ベンチスタートのスコアラー、あるいはメンターとして、現役最年長(42歳)のビンス・カーター(ホークス)のような役割であれば、まだ活躍できるのではないか、という声があるのは事実。
「僕は新たに活力を吹き込んだんだ。新たなチャプターへ進む準備はできている」とクロフォードは言うものの、JR・スミスやジョアキム・ノア、コーリー・ブリュワーと同じように、“未契約が続くベテラン枠”のままとなっている。
ルー・ウィリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ)と並んでNBA史上最多となる3度の最優秀シックスマン賞を獲得したインスタントスコアラーは、NBAチームと契約できない理由について「正直な話、僕個人に関する問題ではないと思ってる。僕がまだプレーできるのは間違いないんだ」ともらしている。
それでも、カーメロ・アンソニーがポートランド・トレイルブレイザーズと契約し、約1年ぶりにコートに立ってプレーしたこともあり、「心の中では、いずれ僕も契約を結んで(カーメロと)同じようなことが起こると感じている。それがいつなのかが僕には分からないだけ」とクロフォード。
シーズンが進むにつれて、ケガ人を多く抱えて戦力不足に陥るチームもあれば、既存戦力がフィットせずに苦しむチームも出てくるだろう。そういったチームで、クロフォードが助っ人として今季途中に加入する可能性は、決してゼロではないはずだ。