バックス戦で大活躍したエンビード「俺は必要とされれば、活躍できるのさ」
12月26日(現地時間25日)に行われたミルウォーキー・バックス戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスタービッグマン、ジョエル・エンビードはいずれもチームトップの31得点11リバウンドに3アシスト2ブロックをたたき出し、チームを勝利へと導いた。
エンビードは昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボ相手にも好ディフェンスを見せ、フィールドゴール27投中成功わずか8本の計18得点とスローダウンさせる要因の一つとなった。
するとエンビードは、27日(同26日)に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、「たくさんの人たちが俺のことを忘れてしまっているんじゃないか? と思うね。俺は必要とされれば、活躍することができるのさ」と発言。
オフェンス力だけでなく、ディフェンスにもプライドを持って取り組んでいるエンビードは、バックス戦でアデトクンボをスローダウンさせたことで自信を増したようだ。
「シーズン全体の中で、俺は謙虚にやっている。だが欲を言えば、俺は最優秀守備選手賞(DPOY)を勝ち取りたいんだ。俺は(バックス戦で)それを見せつけることができたと感じているよ」。
エンビードは一昨季、DPOYの投票でルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)に次ぐ2位に入ったのだが、昨季は最終候補に入ることができず、ゴベア、アデトクンボ、ポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)に次ぐ4位に終わっていた。
もっとも、エンビードがフォーカスしているのは「プレーオフへ健康なコンディションで臨めるようにすること」。「(シーズンというのは)長丁場だからね。俺はプレーオフについて考えているんだ。俺たちがプレーオフへたどり着いたら、これまでとは違う一面を見せることができると思うよ」とエンビードは言う。
過去2年連続でプレーオフに出場しているシクサーズだが、いずれもカンファレンス・セミファイナルを突破できていない。エンビードは平均20得点以上を残しているとはいえ、レギュラーシーズンと比較すると、その成績はダウンしている。
一昨季はケガの影響、昨季はコンディション調整に苦しんでおり、本人もその原因は分かっているはずだ。今季は周囲に経験豊富なアル・ホーフォードと、スコアラーのトバイアス・ハリスがいるため、長丁場のシーズンの中で休息を取りつつ、ベストコンディションでポストシーズンに臨んでほしいところだ。