「あの2人は本当にゲームを愛していて、練習することも大好きなんだ」
キャリア17年目の今季、リーグ有数のシャープシューター、カイル・コーバーは通算6チーム目としてミルウォーキー・バックスでプレーすることを選んだ。
昨季リーグトップの60勝22敗を挙げたバックスで、38歳の大ベテランはベンチから3ポイントシュートをもたらしており、ここまで29試合に出場して平均16.5分6.2得点1.8リバウンド1.0アシストに3ポイント成功率39.5パーセントを記録。
短時間のプレータイムではあるものの、3ポイントの精度は依然として高く、コート上のスペースを広げることができるコーバーは貴重な役割をこなしていると言っていいだろう。
そのコーバーは、これまでのキャリアでフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ユタ・ジャズ、シカゴ・ブルズ、アトランタ・ホークス、クリーブランド・キャバリアーズでプレーしてきた。
キャブズではレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)と共にプレーし、2017、18年と2年連続でNBAファイナルも経験してきたのだが、現在プレーしているバックスと似ているチームとして、コーバーはデリック・ローズ(現デトロイト・ピストンズ)と共にプレーしていたブルズを挙げた。
12月28日(現地時間27日)に現地メディア『The New York Times』へ掲載された記事の中で、コーバーはこう語っている。
「これまでプレーしてきたチームはいずれもユニークだと思う。でもバックスは僕が所属していたブルズと良く似ていると感じてる。特にヤニス(アデトクンボ)とデリックにはたくさん似ているところがあるんだ」。
コーバーはローズが史上最年少でシーズンMVPに輝いた時を含む2シーズンをブルズでプレー。今季からチームメートとなったアデトクンボとの共通点について、こう続けた。
「あの2人は本当にゲームを愛していて、練習することも大好きなんだ。それにコーチングも受け入れるほど練習の虫でもある。『何をすべきか教えてくれ。僕はできる限り、最大限の力を出せるようにするから』って感じだね。彼らには同じような人間性があり、チーム全体のトーンをセットしてくれるほどさ」。
オールスターゲームであろうと容赦なくリング下を強襲し、常にベストを尽くすアデトクンボ、あふれんばかりの情熱をバスケットボールに捧げるローズ。コーバーが言うように、両選手はバスケットボールへの愛情が人一倍強い。
そういう点で見てみると、コーバーがチャンピオンシップを勝ち取るべくアデトクンボが所属するバックスへ加入したのは、当然の結果だったのかもしれない。