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1月9日(現地時間8日)、クリーブランド・キャバリアーズのベテランシューター、カイル・コーバーが、3ポイントシュート成功数でポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)が保持する2,143本を抜き、歴代4位へと順位を上げた。
It's official this time: @KyleKorver is moving up in @NBAHistory! 🔥 🔥 🔥 🔥 pic.twitter.com/xjcUxXC4jC
— Cleveland Cavaliers (@cavs) January 9, 2018
この試合、キャブスはミネソタ・ティンバーウルブズに99-127で大敗してしまったものの、コーバーはベンチから登場し、8投中5本の長距離砲を決めて19得点を挙げている。
36歳のコーバーは、クレイトン大でプレーした4年間で平均14.1得点5.2リバウンド、3ポイントシュート成功率45.3パーセントを記録。特に3ポイント成功率は4年間すべてにおいて40パーセント以上という高精度を誇り、当時からシューターとしての評価は高かった。
しかしながら、ドラフトでは下位指名。2003年のドラフトは、現在キャブスでチームメートのレブロン・ジェームズ(全体1位指名)やドウェイン・ウェイド(同5位指名)、カーメロ・アンソニー(同3位指名/現オクラホマシティ・サンダー)などがNBA入りした豊作年だったのだが、コーバーは2巡目全体51位でニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツから指名され、フィラデルフィア・セブンティシクサーズへトレードされた。コーバーは持ち味であるシュート力よりも、身体能力が低いと見られ、NBAに順応できるのか疑問視されていた。
確かに、コーバーには驚異的な身体能力が備わっていない。だがコーバーのシュート力はNBA入りした頃から本物だった。デビューとなった03-04シーズンから39.1パーセントという高確率で3ポイントを決め、翌04-05シーズンから3季連続で40パーセント以上の3ポイント成功率を記録。ユタ・ジャズ在籍時の09-10シーズンには53.6パーセントと驚異的な数値でリーグトップとなった。ちなみにこの数字は、1シーズンにおける3ポイント成功率でNBA歴代トップとなっている。
16-17シーズンまでのキャリア14年で3ポイント成功率トップに輝いたのは4度もあり、15年にはアトランタ・ホークスの一員としてオールスターにも出場した経歴を持つコーバーだが、称賛すべきデータはほかにもある。
12-13シーズンから昨季までの5シーズンにおいて、コーバーは毎試合平均2.0本以上の3ポイントシュートを決め、15-16シーズン以外はいずれも成功率40パーセント以上と、すばらしい安定感を誇っている。昨季はシーズン途中にキャブスへ加入後、48.5パーセントという見事な数字を記録しており、今季もここまで44.8パーセントという高確率で、1試合平均2.5本も決めており、キャブスではタイムアウト後のオフェンスなどで、コーバーが3ポイントを放つためのセットプレーも使用している。
そして、これまで在籍してきた5チーム(デビュー時から順にシクサーズ、ジャズ、シカゴ・ブルズ、ホークス、キャブス)において、いずれも40パーセント以上の3ポイント成功率を残してきた。コーバーが誇る“安定感”は、NBA史上で見ても、屈指のものと言えるはずだ。
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