2019.11.21

デリック・ローズがロードマネジメントを語る「昔から浸透していれば、今でもブルズにいただろう」

今季は新天地ピストンズでシックスマンとして活躍するローズ[写真]=Getty Images
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現在のリーグと過去の自分を比較するローズ

 今季は新天地のデトロイト・ピストンズで、シックスマンとして活躍するデリック・ローズ。8試合で平均24.5分18.4得点1.8リバウンド5.8アシスト1.0スティールを記録し、フィールドゴールは54.1パーセント、3ポイントシュートは37.5パーセント、フリースローは89.7パーセントをそれぞれマークしている。

 かつては史上最年少でシーズンMVPを受賞し、シカゴ・ブルズのスター選手としてリーグに君臨したローズは、その後は数々の大ケガに苦しんだ。だがニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズとチームを転々としながらも役割を全うし、スキルを磨き上げることで身体能力を売りにしたスタイルから、新たな活路を見出すことで進化を遂げた。

 多くの困難を乗り越えて、新しいスタイルを武器にベンチスタートという役割をこなしているローズが『NBC Sports Chicago』に出演し、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードのロードマネジメントについて言及。長いレギュラーシーズンにおいて、自身のケガの具合やコンディションに慎重になり、場合によっては欠場をするという現代のリスクマネジメントについて、以下のようにコメントしている。

「スポーツの世界において、今と昔とでは大きく異なる。それだけだよ。現在はロードマネジメントという言葉がある。カワイが自分のケガに慎重であるように、僕は自分のケガに注意深くなってはいなかったと思う。けれどもしロードマネジメントがリーグに浸透していたとすれば、おそらく僕は現在でもブルズに在籍し続けていただろうね」

 ローズが上記で述べた最後の言葉には、ファンならば何とも言えない気持ちがこみあげてくるかもしれない。だがそれでも、並みの選手ならば引退を検討するほどの度重なる両ひざの大ケガを乗り越えて、リーグとファンに感動を与えている。ローズが歩んできた苦難の道とドラマが、将来引退する時に果たしてどのような終点にたどり着くのか、注目したい。

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