2020.01.10
12月10日(現地時間9日)のニューオーリンズ・ペリカンズ戦。デトロイト・ピストンズのシックスマン、デリック・ローズは第4クォーターだけで17得点と大爆発。試合終了間際にはドリュー・ホリデーをターンアラウンドで交わして決勝弾となるフェイドアウェイジャンパーを突き刺し、ブザービーターを沈めた。
「僕はこのために生まれてきたのさ」と試合後に言い放ったローズは、21得点7アシストの活躍でゲームに大きなインパクトを与えていたことは言うまでもない。
2011年に史上最年少でシーズンMVPに輝いたローズは、その後選手生命を脅かすほどの大ケガを負いながらも、徐々に復活。昨季はキャリアハイの50得点を奪うなど世界中のスポーツファンの心を揺さぶるパフォーマンスで感動を与え、新天地ピストンズへ加入した今季も輝きを放っている。
13日(同12日)に地元メディア『The Detroit News』へ掲載された記事の中で、ローズは自身の現在地についてこう語っていた。
「僕はジャンプシューターじゃない。スコアラーなんだ。僕に(点を取ってくれと)チャンスをくれるなら、そうしてみせる。ジャンプショットを取り入れることで、キャリアを長引かせることができることは知ってるよ。年を取るにつれて、ゲームで修正しながら適合できるようになるから、今はそうしようとトライしているんだ」。
今季のローズは平均23.9分16.2得点1.9リバウンド5.7アシスト。アシスト数はここ7シーズンで最も多く、フィールドゴール成功率(48.5パーセント)は自己最高級、3ポイントでも昨季に次いでキャリア2番目に高い成功率を記録しており、ピストンズで貴重な働きを見せている。
そんなローズが手本としてきた選手は、NBAキャリア20シーズン全てをロサンゼルス・レイカーズに捧げてきたレジェンド、コービー・ブライアント。
「もしゲームが(3ポイント全盛ではなく)レイアップとミドルレンジ中心に戻ったら、僕はコービーがやってきたことをやりたい。彼は僕のお手本で、見続けてきた選手。これまでずっと、自分のゲームを変えなかった理由でもあるんだ」と明かすと、ローズはこう続けた。
「彼は自身のゲームというものを変えなかったんだ。でも20年間プレーしてきたし、どんな時でも効果的なプレーをしていたから本当にすごいこと。NBA史上、本当にたくさんの選手がプレーしてきたけど、それは彼のようなレジェンドだけができたことなんだ。僕も彼らのような選手として判断されたい」。
真骨頂のドライブから繰り出すレイアップやフローター、変則的なジャンパーに加え、アシストでチームメートの得点機会を演出するローズ。クラッチタイムではステップバックやフェイドアウェイから、ミドルレンジジャンパーを決め切っており、コービーとも共通する点があると言っていい。
これまでのキャリアで、数多くのドラマを生み出してきたローズは、すでにレジェンドという評価もあるが、今後も自身のプレーを遂行し、さらなる成功をつかみ取ってほしいところだ。
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