チームトップ2の得点源、エンビードとハリスが現状の課題を明かす
今季もイースタン・カンファレンス上位の戦力を有するチームとして、トップ争いも期待されたフィラデルフィア・セブンティシクサーズだが、ここまでイースト5位の23勝14敗と波に乗り切れていない。
昨年12月上旬からは、5連勝から3連敗、その後3連勝したかと思えば、今季最長となる4連敗。オーランド・マジックに1点差の惜敗を喫すると、マイアミ・ヒート戦でも延長の末に1点差で敗北。そこからインディアナ・ペイサーズ、ヒューストン・ロケッツにそれぞれ10点差以上をつけられて敗れている。
そもそも、このチームはホームで16勝2敗という高い勝率を誇るものの、アウェーでは7勝12敗と大きく負け越しており、ここまでは“内弁慶”なチーム。ヒートが9勝9敗と勝率5割ではあるものの、勝率5割超えのチームの中で、アウェーゲームに負け越しているのはシクサーズとペイサーズ(7勝10敗)、オクラホマシティ・サンダー(8勝9敗)のみ。
その要因の1つは、依然として改善されない3ポイント。ここまで成功率こそ35.9パーセントでリーグ13位ながら、試投数(平均30.1本でリーグ25位)、成功数(平均10.8本でリーグ23位)はリーグ下位。
オールスタービッグマンのジョエル・エンビードは「俺はボールを持つと、毎回ダブルチームされるから、ペイントエリアが込み合ってしまうんだ。だからボールムーブするのが難しくなる。その中で、ボールを動かし続けて得点していく方法を見出さないといけない」と『ESPN』へもらしている。
シクサーズは平均アシスト数だけで見ればリーグ3位(26.6本)と高順位ながら、まだまだ改善の余地があるという。エンビード(平均23.6得点)に次ぐチーム2位の平均19.5得点を記録するトバイアス・ハリスは言う。
「僕らはフロアの中で、豊富なタレントたちをどうやって一体化させてバランスを取っていくかを把握しなきゃいけない。僕らがフロア上でもっと動き続けて、チームメートたちへ小さなことをこなしてプレーメイクしていくことがその解決策になると僕は思ってる」。
先日、シクサーズはベンチの得点力をアップさせるべく、マーカス・モリス(ニューヨーク・ニックス)の獲得を狙っていると『New York Post』が報じていたものの、ペリメーターの選手でプレーメイクできる能力を兼備した3ポイントシューターが必要、という『ESPN』の報道が最も理にかなっていると言っていいだろう。
開幕から2か月が経過し、シクサーズは今夏退団したシューターのJJ・レディック(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)、プレーメイカーのジミー・バトラー(現ヒート)の穴が浮き彫りとなっている。
「僕らはイライラしている。でも自分たちが向上していかなきゃいけないことは分かってる。皆が同じ目標を掲げてプレーしていくことができると僕は信じてる。だからオクラホマシティ戦を楽しみにしてるよ。そこで僕らは勝利しないとね」。
7日(同6日)にホームで行われるオクラホマシティ・サンダー戦に向けて意気込んだシモンズ。2月7日(同6日)のトレードデッドラインまで約1か月。シクサーズはプレーオフを見据えて、まずは連敗をストップさせ、的確な選手を補強していきたいところだ。