2020.03.29
ダラス・マーベリックスは、今季平均29.3得点9.6リバウンド8.9アシスト1.2スティールと、MVP級の成績を残していたルカ・ドンチッチが右足首を負傷したことで、連敗地獄に陥る可能性があった。
というのも、マブスがドンチッチ不在で対峙するのはミルウォーキー・バックス、ボストン・セルティックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、トロント・ラプターズというイースタン・カンファレンス上位チームだったからだ。
ところが、12月21日(現地時間20日)にシクサーズ戦を終えた時点で2勝1敗と、予想外の好成績を残している。特にチーム第2の男クリスタプス・ポルジンギスが一気にギアを上げて見事なパフォーマンスを見せている。
221センチの超大型パワーフォワードは、バックス戦からシクサーズ戦まで順に26得点12リバウンド4アシスト2ブロック、23得点13リバウンド3ブロック、22得点18リバウンド3ブロックと大暴れ。
マブスはポルジンギスを中心とした布陣でバックスの連勝を18でストップし、ホームで抜群の強さ(14勝1敗)を誇るシクサーズを下しており、19勝9敗でウェスタン・カンファレンス4位タイと大健闘。
「ルカ不在のままでありたい、と思う人はまずいない。だが、彼が欠場している限り、我々にはゲームプランがあり、選手たちは非常によく遂行してくれている。彼らは一丸となってプレーしている。すばらしいレベルでね。ここ(シクサーズのホーム)で勝利したいのなら、このチームが今夜やったように激しく戦わないとね」とリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)も選手たちを称えていた。
シクサーズ戦ではポルジンギスのほか、7本の3ポイントを沈めたティム・ハーダウェイJr.が27得点、ジェイレン・ブランソンが11得点7アシスト、ドリアン・フィニー・スミスが11得点6リバウンド4アシスト、セス・カリーが11得点を記録して勝利に貢献。
オールスタービッグマンのジョエル・エンビードに33得点17リバウンドを許したものの、マブスはシクサーズのフィールドゴール成功率を42.2パーセント、3ポイント成功率を29.4パーセントに抑え込むなど、チーム全体のディフェンスも光った。
「ロッカールームのケミストリーもそうだし、コート上でもいい状態。僕らはコートに出て、それぞれの選手がやるべきことをこなし、ハードにプレーしている。(好調の)秘訣なんてないさ。このチームには最高のベンチメンバーがいる。それが僕らの強みなんだ。このチームにはものすごい数の武器(スコアラー)があるってことさ」と、ポルジンギスは自信をのぞかせた。
今後もドンチッチ不在は続くものの、その間に他の選手たちがステップアップすることで、マブスはさらなるパワーアップに成功することができるかもしれない。
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