2020.01.15
今シーズンNBAキャリア2年目でありながら、スーパースターのようなパフォーマンスを披露しているダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。ここまで25試合に出場し、平均29.3得点9.6リバウンド8.9アシスト1.2スティールをマークしており、すでに4回の40得点オーバーを達成。そのうち2回は“トリプルダブル”というおそろしいスタッツを叩き出している。
爆発的なスピードや人間離れした跳躍力を持つ選手たちが活躍するNBAの世界では、ドンチッチの身体能力は決して高いほうではないが、抜群のセンスと高いバスケットIQ、多彩なスキルを活かして相手を翻弄し、見事に駆け引きを制している。その姿をケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)が“マジシャン”と表現するように、彼がどれだけ特別な存在なのかがうかがえる。
才能に溢れ、歴史的な活躍をし続けるドンチッチだが、ショッキングな出来事が起きてしまった。12月15日(現地時間14日)のマイアミ・ヒート戦にて、右足首を捻挫したのである。17日(同16日)の時点で18勝8敗とウェスタン・カンファレンスの3位であるマブスには大きな痛手だ。幸いX線検査の結果では骨折箇所は見つからず、球団側からは2、3週間の欠場が発表されている。
『Dallas Morning News sports』のブラッド・タウンゼット記者によれば、この試合の対戦相手だったヒートのジミー・バトラーが、試合を振り返りつつドンチッチについて言及したそうだ。
「タフな試合だ。ロードでの試合は特にね。ルカがいなくても彼らはいいチームだ」と、若きエースを失いながら、この試合で延長戦までヒートを追い詰めたマブスの実力を称える。「俺の祈りを彼に捧げる。選手たちが倒れる姿は心底嫌いだ。特に彼は今年素晴らしい活躍をしているから、よりそう思う。マッチアップできることを楽しみにしていた」と、言葉を締めくくっている。
バトラーはリーグ屈指のストイックな選手として知られており、自分自身を追い込むだけでなく、他人に対しても非常に辛辣でスパルタな性格を持っている。高い競技レベルを常に追求している彼が、その一方で今回のように対戦相手を敬うことが意味することは非常に大きい。それだけにドンチッチの実力は評価されており、また選手含めてファンも彼の完治と復帰を心から望んでいることだろう。
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