2019.12.29
12月4日(現地時間3日)。マイアミ・ヒートが敵地スコシアバンク・アリーナで、ディフェンディング・チャンピオンのトロント・ラプターズと対決した。
ラプターズはこの日、11月中旬から欠場していたカイル・ラウリーが先発復帰。フレッド・バンブリートとの強力なバックコートデュオでヒートに襲い掛かった。
もっとも、アウェーのヒートは第1クォーターを終えて9点をリード。その後ラプターズの追い上げに遭う中、2点リードを保って最終クォーターに突入した。するとホームのラプターズはラウリーやサージ・イバカ、ノーマン・パウエルらが加点。
残り1分59秒でヒートは7点リードしていたものの、パウエルの3ポイント、ラウリーのフリースロー2本、そして残り43.2秒にまたもパウエルが3ポイントをねじ込み、ラプターズがついに逆転し、試合をひっくり返す。
だがこの日主役に躍り出たのはラプターズの選手ではなかった。ヒートのリーダー、ジミー・バトラーが試合を締めにかかったのである。
第4クォーター残り38.4秒にフリースローを2投中1本沈めて延長に持ち込むと、そこから3ポイントプレーに3ポイント、ダンクを立て続けに決めてラプターズを一蹴。最終スコア121-110でヒートがイースタン・カンファレンス上位対決を制した。
「俺はほかの勝利よりもこの勝利がより特別だと言うつもりはない。2つのいいチームが戦っただけ。俺たちは幸運にも、良いプレーができたということ」と明かしたバトラーだが、22得点13リバウンド12アシストという数字がこの男の価値を十分に証明していると言っていいだろう。
「ゲームを締めにかかる時、彼は必要とされることを何でも決めてみせるんだ」(エリック・スポールストラ ヘッドコーチ)
「彼はボックススコアに残らないようなこともこなしていた。僕らを勇気づけてくれたし、(どうすべきか)話してくれたんだ。それにディフェンスでは(相手チームとの)隙間を埋めてくれた」(ジャスティス・ウィンズロウ)
指揮官のスポールストラHC、この試合で17得点9リバウンド4アシストを挙げたウィンズロウも、ヒートをリードしているバトラーの活躍を絶賛。
この勝利でヒートは15勝5敗となり、ラプターズと並んでイースト2位タイに浮上。バトラーとウィンズロウのほか、ダンカン・ロビンソンが22得点、バム・アデバヨが18得点7リバウンド、ケリー・オリニクが16得点6リバウンド2ブロックと続いた。
一方のラプターズでは、パウエルがゲームハイの23得点に8リバウンド、バンブリートが19得点6アシスト3スティール、パスカル・シアカムが15得点12リバウンド、マルク・ガソルが14得点、イバカが13得点9リバウンドを記録するも、復帰初戦となったラウリーは大乱調。
「ひどかったね。でも次の試合では良くなるさ。別に心配する必要はない」とコメントしたラウリーだが、フィールドゴール18投中16本ミス、3ポイントは11本すべてが空を切るという絶不調。それでも、11アシストを記録したことは今後に向けて好材料となった。
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