2020.04.08
今季開幕から予想外の好成績を残すマイアミ・ヒート。オフェンスとディフェンスの両面でチームをリードするジミー・バトラーの活躍は言うまでもないが、脇を固める選手たちの成長も著しい。
ケンドリック・ナン、タイラー・ヒーローのルーキーデュオ、ドラフト外で入団して2年目を迎えたダンカン・ロビンソンが持ち前のシュート力を存分に発揮しており、ベテランコンボガードのゴラン・ドラギッチがシックスマンに回ったことで安定感も増した。
そして3年目のビッグマン、バム・アデバヨの存在感が増していることも見逃せない。今夏FIBAワールドカップに出場したアメリカ代表のトレーニングキャンプに追加招集された22歳は、今季先発センターとして一本立ち。
26試合を終えて平均33.8分15.2得点10.6リバウンド4.6アシスト1.4スティール1.2ブロックと、主要6部門でいずれも自己最高ペースの数字をたたき出しており、MIP(最優秀躍進選手賞)の候補にも挙がっている。
12月11日(現地時間10日)のアトランタ・ホークス戦ではいずれもキャリアハイとなる30得点11アシストに11リバウンドと大爆発し、キャリア初のトリプルダブル。15日(同14日)のダラス・マーベリックス戦でもトリプルダブル(18得点11リバウンド10アシスト)をマークし、いずれもヒートの勝利に貢献。
直近4試合ではいずれも10得点10リバウンド5アシスト以上を記録しており、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)と並んでフランチャイズ史上最長記録というオマケ付き。
リング下における強烈なフィニッシュだけでなく、ジャンパーで得点することも可能なアデバヨは、躍動感あふれるドライブでマッチアップ相手を置き去りにすることもでき、多彩なプレーをコート上で見せている。
イースタン・カンファレンスにはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)をはじめ、アンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)、ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)といった有能なビッグマンがいるものの、ヒートはイースト上位の戦績を残しているため、アデバヨがこのままの活躍をキープできれば、初のオールスター選出も決して不可能ではないだろう。
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